国際ソロプチミスト座間の会長に就任した 渡部 由紀子さん 入谷在住 63歳
「グローカルに」
○…女児と女性の生活と地位向上を―。1998年に認証を受け、発足した「国際ソロプチミスト座間」のチャーターメンバーとして、様々な活動に尽力してきた。会長を務めるのは今回で3回目。ここで新たに3人が入会し、会員は総勢15人に。令和元年。新しい風を巻き込みながら、新時代に向けて、改めて土台を固める気概だ。
○…大学を卒業後、大手自動車メーカーに就職。大学でフランス文学を学んでいた経歴を買われ、自社製品を輸出する際に必要な各国の認証を取得する仕事に携わっていた。当然自動車に関する法律は国や地域によって異なる。対してエンジニアにはプライドがある。時は、男女雇用機会均等法施行前。男社会の中で、その間に入り、交渉や手続きで世界を奔走する日々を送った。「失敗して初めて気付かれる黒子のような存在だった」。そう当時を振り返る。一方で、女性を職業人として育てようという機運が高まる中、社内の女性社員を育てる役に抜擢され、後輩の育成にも携わった。
○…現在は、自動車メーカー時代の経験を生かし、技術翻訳の仕事をしながら、座間市国際交流協会の副会長としての顔も持つ。座間市の友好姉妹都市・スマーナ市の市長らが現在の座間市庁舎の落成式に訪れた際には、通訳を務めた。スマーナ市長が登壇した際には、ウィスパニング通訳をするため、自身も登壇。「私もステージの上にのっちゃった」と茶目っ気たっぷりに笑う。
○…「グローカルに」。少子高齢化の問題をはじめ、様々な社会問題は「女性の問題」と切っても切り離せない。国際的な視点と地域の視点、両方から問題を捉え、少しでも良い方向へ。この1年で物事をグローカルな視点で捉え、認識する力を会として改めて養っていく。
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