「ざまねこ 野良猫を増やさない会」の代表を務める 稲垣 美佳さん 座間在住 49歳
人間もネコも幸せに
○…「ざまねこ 野良猫を増やさない会」として本格的に活動をはじめておよそ1年半。人間の様々な事情で「野良猫」となったネコたちを発端に起きる問題は想像以上に多岐にわたる。餌やりや糞尿をきっかけにしたご近所トラブル。野良猫への執拗な暴力。交通事故。多頭飼育崩壊。様々な価値観や事情が絡み合い、複雑化する野良猫の問題を人間もネコも幸せな形で解決すべく奔走している。「本当に色んな人に会った」。振り返ればきりがない。
○…実家でイヌを飼っていたが、あくまで番犬だった。生活の中に動物が当たり前にいる感覚を得たのは高校生の頃にネコを飼うようになってから。それまでは、吠えるイヌも、野良猫の目つきも怖かった。
○…結婚を機に座間に。知らぬ土地でご近所づきあいを取り持ってくれたのは愛犬だった。散歩の道すがら出会う地域の人たちと愛犬の話題を通して新しい人間関係を築いていった。そして当たり前に動物と一緒に暮らす中でイヌやネコを取り巻く様々な問題にも自然と目が向くようになった。そのうちに個人的に捨てられたイヌやネコを保護し、里親を見つけるようになった。
○…愛犬は、ラブラドールレトリーバーのチョコ。相武台で夫婦で営むイタリア料理店「ラ・リチェッタ」では、お客さんからも可愛がられる人気者だ。
○…TNR。Trap=つかまえて、Neuter=不妊手術をして、Return=元の場所に戻す。活動の中心は「野良猫を増やさないこと」。現在、野良猫の問題を相談ができる明確な窓口は座間市にはない。だからこそ、自分たちが窓口の1つになり、「少しでもお手伝いできれば」。人間もネコも安心して暮らせる町をめざして。
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