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厚木・愛川・清川 ♯みゅーじっくコラム♭ 音楽の森 コラム

公開日:2011.02.11

♯みゅーじっくコラム♭
音楽の森
ピアニスト 倉本 卓

  • 倉本 卓さん

 昨年はショパンとシューマンの生誕200年で、日本でも多くの演奏会で二人の作品が取り上げられました。

 この二人より1年後の1811年に生まれたのがハンガリーの大作曲家、交響詩の創始者「フランツ・リスト」です。

 リストは作曲家として有名ですが、当時ピアノの魔術師と言われるほどの名ピアニストでもありました。演奏会での即興を駆使した派手なパフォーマンスや超絶技巧で、当時の貴婦人達を夢中にさせたそうです。現代のピアニストの走りとも言われています。

 シューマンやショパンのように内面に語りかけるというより、リストの音楽は舞台を飾る華やかな聴衆受けのよい作品が目立ちます。「ラ・カンパネラ」や「メフィストワルツ」などは特に、演奏者のテクニックに目を見張る名曲です。

 リストの作品の中には「愛の夢」など、情感たっぷりの甘いメロディーで聴き手の心を揺さぶる名曲もあります。もともと歌曲として作ったものを、自身がピアノ独奏版として後に編曲をしたのですが、あまりにも美しい甘美なメロディーなので歌曲としてよりピアノソロ曲として演奏されることが多いようです。

 今年はリストの生誕200年。様々なコンサートで彼の作品が取り上げられるでしょう。 

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