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政治に生活実感を

アベノミクスで増える負担

参議院議員　牧山ひろえ

カップ麺400円

　以前、国会でカップ麺400円という珍回答を当時の麻生太郎総理から引き出し、それをきっかけに小麦価格の2割値下げにつなげてから早4年。今はその逆、買い物をするたびに、パンやティッシュの値上げに驚く日々です。しかし、私たちの生活を脅かすアベノミクスは、それだけではありません。

医療費も上がる

　ご高齢の方の医療費について負担増の動きがあります。安倍首相が力を入れている「産業競争力会議」のメンバーから、「70歳以上そして75歳以上についても1割の窓口負担を2割に」という提案が出されています。アベノミクスで物価があがる上に、消費税増税も控えたこの時期に、皆さんの健康を守れなくなるような医療費の負担増には強く反対してまいります。

保育料や住民税にも影響が

　安倍内閣が実施しようとしている生活保護費の給付水準の引下げによる悪影響を受けるのは、生活保護世帯だけではありません。

　多くの生活支援制度は、生活保護が基準になっています。ですので、子育て中の皆さんに関係する保育料や就学援助、自営業の方等に関係する国保や国民年金なども連動して負担が重くなる恐れがあります。さらに重要なのは住民税の非課税限度額です。住民税は数千万もの方が現在非課税となっていますが、新たに住民税を負担しなければならなくなる方々が沢山出てくるかもしれません。このような生活に悪い影響を生じる生活保護の乱暴な引き下げを、許してしまっても良いのでしょうか。

給料上がりますか？

衆議院議員　後藤　祐一

物価が上がる

　今国会では、衆議院予算委員会で四回質問する機会を頂き、アベノミクスについても何度かたずねました。期待先行で円安・株高となっていますが、円安によるガソリン、小麦などの物価上昇に警戒が必要です。シーチキン缶詰の中身も80gから70gに減るそうです。

収入が上がるかで判断

　一部輸出大企業を別とすれば、中小企業をはじめ多くの会社の給与は上がっていません。また、今年は十月に年金支給額が一％下がるため、年金暮らしの方々は物価上昇で苦しくなります。アベノミクスの功罪は、皆様自身の収入が物価以上に上がるかどうかで評価すべきです。

自民党憲法改正案の危険性

　4月9日の予算委員会では、自民党の憲法改正案に、政府が基本的人権をより制約する内容が含まれている点を私が採り上げ、戦前の治安維持法のような思想統制立法が可能となりかねない危険性を明らかにしました。憲法は、政府が国民を縛るものではなく、国民が政府を縛るものなはずです。

憲法改正すべき点

　一方で、私は、財政規律や地方自治の意義などをより明確にするなど、憲法改正すべき部分もあるという立場です。憲法改正の手続きを定める憲法九六条については、国民主権（天皇）・戦争放棄・基本的人権という憲法の三本柱については衆・参議院とも2／3の賛成が必要との現行ルールを残し、それ以外の部分については過半数の賛成に改めるべきとの立場です。九六条改正の後で何を改正するのかを国民に明らかにしてまいります。