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公開日:2026.11.06

愛川町清雲寺 12年に一度の秘仏公開 如意輪観音をご開帳

  • 如意輪観音坐像と北條住職

    如意輪観音坐像と北條住職

 愛川町半原の独園山清雲寺(愛川町半原836)に安置されている秘仏「如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ)」が、11月7日(土)と8日(日)の2日間にわたり、12年ぶりに開扉され特別公開される。古くから「午(うま)の年」にのみ御開帳されると定められており、十二支が一巡して巡ってくる貴重な仏縁となる。

 同寺の本堂奥に据えられた厨子(ずし)に普段は大切に保管されている本尊の如意輪観音坐像は、像高約50cm。手には願いを意のままに叶えるとされる「宝珠」と、煩悩を打ち砕く「宝輪」を持つ優美な姿をしている。

 坐像の底部には「文永七年(1270年)」と墨書銘が残されており、鎌倉時代中期の作と推測される極めて歴史的価値の高い仏像だ。古文書などの詳細な記録は散逸しているものの、人々の厚い祈りを受け継ぎながら、長い歳月を越えて今に伝えられている。

地域で守り継ぐ信仰

 この菩薩像はもともと、半原村樫原(両向樫原379番地)にあった「和平観音堂」に祀られていた。しかし、明治初期の学制発布に伴い、観音堂の敷地に初代の半原小学校が建設されることになったため、観音堂から細野の清雲寺へと遷座された経緯を持つ。

 如意輪観音は延寿や除災をはじめ、特に「安産の仏様」として親しまれ、江戸時代からは安産を祈って底の抜けた袋を奉納する「底抜け袋」の信仰習俗が定着した。

 通り抜けるように無事に出産できるよう願いを込めるこの風習は今も受け継がれており、歴代のご開帳の際に、袋を手にして訪れる参拝者の姿が見られた。

御朱印やお守りも

 開帳時間は両日ともに午前10時から午後3時までで、拝観料は無料。

 開帳期間中には、限定のお守りキーホルダーが用意されるほか、住職直筆のご開帳記念御朱印(各日限定30枚・計60枚)が特別に授与される。

 北條圓居住職は「この観音さまは、地域の人々が大切にお守りしてきた仏様です。12年に一度の特別なご縁に多くの方に足を運んでいただき、直接お手を合わせていただければ」と来山を呼びかけている。

 問い合わせは同寺【電話】046・281・0475へ。

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