妻田地区の昔の暮らしや産業、文化を一冊にまとめた「妻田の歴史―後世に伝えたい先人の歩み―」が、完成した。発行したのは同地区の市民グループである妻田の会(木下敬之会長・会員数8人)。
「妻田の歴史」は、昭和21年以前まで妻田村と呼ばれていた現在の厚木市妻田について編集したもの。年代ごとの写真や地図を用いて、人口の推移や「妻田」や「中村」といった地名の由来、この土地の年中行事や衣食住、娯楽、方言までのあらゆる分野が項目ごとにA4判75ページにまとめられている。木下会長(76)は約3年がかりで完成した冊子を手に持ち、「皆が描いていたものがやっと完成した、という思い。嬉しいという以上の言葉はないです」と頬を緩ませた。
妻田の会は平成24年の夏に、木下会長、又村和夫さん(82)、新倉博さん(79)、山村勝美さん(73)、川島浩平さん(70)、石射政夫さん(66)、又村孝夫さん(70)、木藤良浩司さん(68)の8人で発足。始動のきっかけは、昔の妻田を知る人が少なくなる中で「妻田地区の歴史を1冊に残すことはできないか」という声が上がったことから。同地区で生まれ育った人や移り住んできた人とメンバーの背景は様々だが、「この地域で暮らす人たちに愛着を持ってほしい」という共通の思いが制作の原動力になったという。
関連講演や展示企画も
「妻田の歴史」の表紙には、妻田地区の象徴として樹齢800年とも言われる妻田薬師の楠の木がデザインされている。主に編集を担った木藤良浩司さんは、「昔から住む人に話を聞いて、当時の様子を知ることができて良かった。作業は楽しかったですよ」と振り返る。妻田出身の新倉博さんは、「調べていく中で子どもの頃の記憶が思い出された」と感慨深く話す。
冊子は、地区内にある12自治会に加入する約5200世帯に配布されるほか、清水小学校、妻田小学校、睦合東中学校の地区内の学校と児童館と老人憩いの家、厚木市中央図書館と市内の各公民館に寄贈される予定。
また冊子の発行に合わせ、昔の様子を伝える写真と生活用具の展示が11月1日(日)から8日(日)まで、冊子と同テーマの講演と世代間座談会が3日(火)にどちらも睦合南公民館で行われる。
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