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公開日:2018.08.10

伊勢原市
行衣で歴史を感じて
山の日イベントでお目見え

  • 大山詣りの文字の入った行衣

  • 山開祭(伊勢原市広報カメラマン福岡博さん撮影)

 夏山シーズン(7月27日〜8月17日)を迎えた大山。この時期には関東一円から大山講の人々が白い行衣を身にまとい大山を訪れる。伊勢原市では、この日本遺産にも認定された「大山詣り」PRのために行衣を作製。今日10日から伊勢原市内で始まる「山の日イベント」でも、各地の催しで行衣がお目見えする。

 大山が一年で最も賑わう夏山シーズン。江戸時代から庶民の信仰と行楽の地として賑わった大山は、最盛期には関東一円に1万5千以上の講社があり、100万戸を超える檀家がいたといわれる。

 江戸の人口が100万人という時代に、年間で20万人が訪れていた「大山詣り」のストーリーは2016年に『江戸庶民の信仰と行楽の地 〜巨大な木太刀を担いで大山詣り〜』として日本遺産に認定された。

 大山阿夫利神社下社から山頂へと続く入り口に設置されている登拝門は、明治時代の神仏分離まで夏山期間以外は山頂まで登頂できなかった頃の名残り。多くの観光客や登山者が訪れる今も、夏山以外は門の半分が閉ざされている。

白い行衣を身に纏い

 大山詣りに訪れる講社の人々は、白い行衣を身にまとい「さんげ、さんげ、六根清浄」と唱えながら山道を登る。「さんげ」は懺悔を表し、参拝することで目・耳・鼻・舌・身・意の「六根」を清められるといわれる。

大山詣りをPR

 伊勢原市ではこの講社の人々が着ている行衣を大山詣りのPRに活用しようと、これまでに60着を製作。市内のPR事業に活用している。今回の「山の日イベント」では、参道にある商店らでこれを着て観光客を出迎えるほか、11日(土)の「大山詣り納め太刀」でも希望者は着用することができる(数に限りあり)。また11日から15日(水)に大山阿夫利神社下社で行われる「ゆるキャラと夜景観賞」でも行衣を貸出して記念撮影ができる。「行衣を着て大山の歴史の薫りを感じてください」と伊勢原市商工観光課は話す。

 伊勢原市では今後、大山詣りのPR事業に関して、市内外の民間の団体や企業、グループへの行衣の貸し出しを実施していくという。貸し出し基準などの詳細は問い合わせを。

 問い合わせは伊勢原市役所/【電話】0463・94・4711商工観光課まで。

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