厚木北高校野球部が快進撃を続けている。9月に開幕した県高等学校野球秋季県大会で、4試合連続の逆転劇で準決勝まで駒を進めた。同高が秋季大会でベスト4に進むのは初。あす10月6日(土)には、決勝進出を懸けて桐蔭学園戦に臨む。
厚木北高は今大会、2回戦から登場。大師高(川崎市)に3―1で勝利すると、白山高(横浜市)に6―4、伊志田高(伊勢原市)に5―4、準々決勝の湘南工科大学附属高(藤沢市)に5―4でサヨナラ勝ちした。すべてが逆転での勝利に加賀谷実(まこと)監督は「持ってる力を出し切れるチーム。スタミナがあって粘り強い」と評する。奈良竜王介(りゅうのすけ)主将は「印象深いのは白山戦。4―1で負けていたところから仲間が打ってくれて逆転した。流れがグッときた」と話す。
今大会は決勝進出の2チームが関東大会へ出場する。大一番に向けて奈良主将は「自分たちは弱者。強い相手に対して攻めて勝つ以外にない。初回から全力でいきたい」と闘志を燃やす。
試合前には客席拭き
同高の過去の最高戦績は、2011年県春季大会のベスト4。現在のチームは、夏に3年が引退し部員は41人。チームのスローガンは『あきらめない強い漢(おとこ)』。「野球は点差が開いた9回からでも、逆転の可能性がある」と加賀谷監督。まさしく今大会は、あきらめない野球で勝ち上がっている。
試合前には、控えメンバーが相手チームも含めた客席を拭くのが定番に。「学校生活でも身の回りを綺麗にと教わっているし、清めるというのもある」と奈良主将。チーム一丸となり、あきらめない野球で準決勝に挑む。
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