厚木市の市民活動団体「宇宙キッチン〜ソーラークッキングの会〜」の取り組みが今年度の市民協働提案事業に採択された。今後は、同会が取り組む太陽の光を利用して調理する「ソーラークッキング」を広めることで、市民が身近なところから地球温暖化について考える機会の創出をねらう。
市民協働提案事業とは、市民団体と行政が地域課題を解決するためにタッグを組んで事業を実施する制度。市民団体自ら企画提案を行う「市民提案型事業」と行政があらかじめ示したテーマや計画、事業概要に対して市民団体が企画提案を行う「行政提案型事業」があり、同会はこの行政提案型事業に選ばれた。
同会は2016年に現在代表を務めている狩野光子さんを中心に発足。長年環境問題に関心を持ち、様々な活動に取り組んでいた狩野さんが「ソーラークッキング」について知り、この方法で作ったローストポークを知人同士の集まりで披露したことをきっかけに、ソーラークッキングの輪が広がり、会の立ち上げに至った。当初数人だった会員は、現在約40人に。これまで狩野さんの自宅で月に1回ソーラークッキングを楽しむ調理会を行うなど「台所から持続可能な社会を目指す」を合言葉に活動してきた。
今回の採択を受け、今後は、月に1回、ソーラークッキングが体験できるイベントを厚木中央公園で実施。あわせて市内の小学校に赴き、ソーラークッキングを通して地球温暖化について知り、考える講座を行う。
狩野さんによると、光を反射する特殊なコーティングを施した厚紙などで手作りした装置で太陽光を集め、その熱を利用して調理する「ソーラークッキング」の考え方は地球温暖化と同じように考えることができる。そのため、ソーラークッキングを体験することが、地球温暖化について知り、考えるきっかけになると考えている。
担当の市環境政策課は、「行政が地球温暖化について話すと壮大で難しい話になりがちだが、同会が独自の視点とノウハウで話をすることで、市民に地球温暖化についてより身近に感じてもらい、興味を持ってもらえると期待している」と話している。
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