愛川町立半原小学校の旧校舎で11月29日、戦時体験を学ぶ「戦争と人々のくらし」が行われた。
これは、6年生の社会科授業の一環で行われたもの。会場となった旧校舎は、大正15年に建築された神奈川県内最古の木造校舎で、一室を「懐かしの学び舎」として活用している。
この日は、同校6年生児童40人が参加した。講師として、同校の卒業生で地域に住む笹生竹治さんと小島和三郎さんが来校。授業は質問形式で行われた。
児童からの「戦争の時の食事はどんなものだったのですか」という質問に笹生さんは「とにかくお米が無くて、麦などを混ぜて食べた。校庭を畑にして、ジャガイモなどを育てた」と話した。
また、戦争中の授業についての質問では、小島さんが「親孝行など、今の道徳に近い『修身』という授業があって、重要視されていました。国語の授業では、戦争に対する高揚心を高めたり、愛国心や勇ましさを強調した内容でした」など、当時の様子を語り、児童たちは真剣な表情で話に聞き入っていた。
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