厚木・愛川・清川 トップニュース社会
公開日:2022.02.11
厚木・愛甲
歯科衛生士会が誕生
在宅診療や復職を支援
厚木市、愛川町、清川村の歯科衛生士で組織する厚木・愛甲歯科衛生士会(石田真弓会長)の設立総会が2月3日、厚木市中町の厚木歯科医師会事務局で行われた。歯科衛生士の技能向上や復職者支援のほか、歯科医との連携強化などに取り組む。
歯科衛生士は、歯科予防処置や保健指導などの歯科医療業務を行う国家資格の専門職。歯科医と連携して患者の治療や口腔機能維持の支援などを行っている。
歯科医療の現場では、2025年以降の超高齢社会を見据え、将来的に歯科医療と介護が連携した在宅歯科医療の拡充が求められている。
また、歯科衛生士として就職した後、結婚や出産などで離職するなど、資格を持ちながら就業していない人の復職支援体制も課題となっている。
歯科医と連携課題に対応
歯科医師と歯科衛生士双方の課題意識が一致し、より連携を強化して活動するため、厚木・愛甲歯科衛生士会が設立された。同会によると、市郡歯科医師会と同じ活動地域での歯科衛生士の組織は県内で初だという。
設立総会で石田会長は「歯科衛生士と歯科医がより密接なタッグを組んでいくことが大切になる。会が発足できて本当に嬉しい」と話す。現在の会員は16人だが、今後は会員増強を図り、歯科衛生士の技能向上のための研修会や、休職していた歯科衛生士が最新の歯科医療現場の見学を行う「復職支援プログラム」など、諸課題の解決に尽力する。さらに、通院が困難な患者の診療を行う在宅歯科診療に従事する歯科衛生士の養成も行う。同会設立を支援した厚木歯科医師会の難波勝文会長は「これからの超高齢社会に向けて、歯科衛生士の皆さんの力は非常に大切。特に在宅歯科診療については、歯科衛生士さんと連携が深まることにとても期待しています」と話す。
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