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公開日:2023.08.18

つばき作業所
再びグッド・トイ受賞
世界相手に3品目の快挙

 世界規模で応募があるグッド・トイ2023の受賞作が今月発表され、厚木市飯山南の障害者就労継続支援B型事業所「つばき作業所」(横見守明理事長)の作品が受賞。メーカーが応募のほとんどを占める中、同作業所の受賞は2度目で3作品目という快挙だ。

 グッド・トイは、認定NPO法人芸術と遊び創造協会・東京おもちゃ美術館主催・林野庁後援の賞制度。受賞作品は、「グッド・トイ」マークをパッケージなどに印刷表示できるほか、東京おもちゃ美術館やその他各地の姉妹美術館での展示、ミュージアムショップでの販売、媒体で紹介などの恩恵がある。

 選考会の応募数は公表されていないが、関係者によると数千作品とも言われ、特に近年は米、仏、独、中といった海外の有名メーカーなどの応募も増えているという。その中で今年は32点が選ばれ、つばき作業所も受賞した。

 同作業所は、2020年の選考会に「立志独楽」と「五段重ね独楽」の2作品を出品。見事2作品とも受賞という結果を出し注目を浴びた。そして今年3年ぶりに「三段重ね・手乗り独楽」を出品したところ、再度の受賞となった。

再び3人がタッグ

 同独楽は、前受賞作品同様、理事長の横見守明さん(74)、設計部長の葉玉重幸さん(77)、製造部長の梅澤一民さん(81)による「木工チーム」が製作。3歳から5歳を対象とし、手のひらや指の腹に乗せることができるほか、3段の独楽を積み重ねて遊んだり、3種類の独楽を着せ替えることもできる。

 今回の応募は、前回受賞から3年目になるタイミングで、横見理事長が葉玉設計部長に「もう1回賞獲ろうよ」と持ちかけたのがきっかけ。葉玉さんは、風車を持つ子どもを見て「独楽も手元で回せないか」と考え設計に。しかし葉玉さんは元々機械加工の設計者だったため、木工加工は苦戦。梅澤さんとも協力し、テストを重ね、構想から1年近くかけて完成に漕ぎ着けた。葉玉さんは「孫にやらせてみたら、『難しいけど、楽しそう』と言われ、自信がついた」と言う。続けて「特許申請が済んだところに、受賞が重なり良かった」と笑顔。

 梅澤さんは「前回2作品とも受賞して、今回また受賞なんて本当にびっくり」と驚く。横見さんは「びっくりして本当にうれしい。いろいろな人のアドバイスを聞いたのがよかったと思う。前回の受賞で展示や販売など、全国とのつながりができた。今回それがさらに広がることを期待したい」と話した。

 今回受賞した独楽はアミューあつぎ地下1階の厚木市まるごとショップあつまるに展示されているほか、秋には販売もする予定。

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