厚木・愛川・清川 社会
公開日:2025.08.29
厚木市
平和を願う被爆ピアノ
文化会館に350人
戦後80年の節目を迎え、厚木市文化会館で8月21日、広島県で被爆したピアノによる「被爆ピアノ演奏会」が開かれ、市民ら350人がピアノの音色を聴き、平和な世界の実現を願った。
同演奏会は、市制70周年記念事業玉川地区委員会と市戦後・被爆80年記念事業実行委員会の共催。被爆2世で全国各地を巡回する調律師の矢川光則さんが被爆ピアノを持ち込んで開催された。
当日は同実行員会の潮田春男委員長が「大切に守り続けられてきたピアノの音色には、平和を願う人たちの思いが込められている。演奏を聴いて、平和について考える機会にしてほしい」とあいさつ。市にゆかりのあるピアニスト・渡辺俊爾さんの演奏する被爆ピアノの音に合わせて、南毛利中学校合唱部の歌声、フルートやバイオリンなどの音色が会場いっぱいに響き渡った。
夫婦で伊勢原市から来場したという小林功治さん(80)は「広島で亡くなった人たちの思いと未来へ向けた希望の思いが、ピアノの音色に込められている気がして感動した」と話した。
またこの日は、同会場で市戦没者追悼式も開催。戦没者を弔い、平和への決意を新たにした。
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