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公開日:2026.09.25

厚木市依知北 デマンドバスを運行 交通不便解消へ実証実験

  • 約40人が参加した説明会=14日

    約40人が参加した説明会=14日

 公共交通不便地域となっている厚木市の依知北地区で、10月1日からデマンド型のコミュニティ交通の実証実験がスタートする。路線バスの減便や運転手不足といった地域交通の課題解決に向けた新たな移動手段として、住民のニーズや利便性を検証する。

 厚木市北部に位置する依知北地区(上依知・猿ヶ島・下川入・山際・棚沢・関口の一部)は、市内の公共交通不便地域となっている。全国的にバス運転手の不足や利用者減少による路線バスの減便や廃止が相次ぐ中、高齢者をはじめとする地域住民の買い物や通院といった日常的な移動手段の確保が同地域から求められていた。

 そこで市は、地域特性に合わせた新たな移動サービスとして、利用者の予約に合わせて配車を行うデマンド型のコミュニティ交通の実証運行を開始する。現在、市内では「森の里ぐるっと」(森の里地区)や「ココモ」(荻野地区)など定時定路線型のコミュニティバスが運行されているが、デマンド型の運行は今回が初めてとなる。

10月1日から実証実験

 実験期間は10月1日から来年1月29日までの約4カ月間。運行日は平日のみで、時間は午前9時から午後6時まで(正午から午後1時を除く)となる。バスは1台。

 運行エリア内には公共施設やスーパー、病院、住宅街などに65カ所の乗降ポイントが細かく設けられ、利用者は指定されたポイント間を自由に移動できる。既存の路線バスとタクシーの中間に位置するような、利便性の高い移動手段を目指している。利用には事前登録が必要で、スマートフォンの専用アプリ、または電話から配車予約を行う仕組みだ。最大7日先までの予約が可能となっている。運賃は1回500円(小学生100円、未就学児無料)で、乗車時に現金で支払う。貸し切りではなく、同じ時間帯に同じ方向へ向かう他の利用者と乗り合わせるシステムを採用しているため、目的地まで直行しない場合もあり、時間に余裕を持った利用が求められる。

 実証実験の開始に先立ち、9月14日には依知北公民館で地域住民向けの説明会が開催された。当日は約40人が参加し、関心の高さを伺わせた。参加住民の一人は「ちょっとした外出が便利になりそう。料金は少し気になるかな」と期待と不安の声を寄せた。

 説明会では担当者が「バス路線の維持が難しくなる中、新しい交通の形を定着させるためにもぜひ多くの方にご利用いただけたら」と呼びかけた。市は今回の実験を通じて、利用実績や予約システムの使い勝手などを検証し、住民のニーズや運行に向けた課題の洗い出しを進める方針だ。

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