厚木・愛川・清川 文化
公開日:2026.10.09
第80回あつぎ鮎まつり 澄んだ秋空に映える大花火 記念事業として80分に拡大 午後5時40分から
厚木市が誇る一大イベント「あつぎ鮎まつり」が、記念すべき第80回の節目を迎え、今年から秋の開催となった。その最大のハイライトとして開催されるのが、相模川・中津川・小鮎川の三川合流点(相模川河川敷)を舞台に繰り広げられる「大花火大会」。開催は10月10日(土)の午後5時40分から7時までの80分間にわたり、節目を祝う豪華な大輪が秋の夜空と川面をきらびやかに染め上げる。荒天中止。
今回は80回記念事業として内容を大幅に拡大。打ち上げ時間を前年より拡大した80分間に設定し、最後には圧巻の「特大ナイアガラ」や迫力満点の「ワイドスターマイン」が夜空に描かれる。
観覧エリアの拡充も大きな変化だ。観覧席総数は前年より増量された4万7628人分を確保。厚木市側の第1会場(三川合流点)、第2会場(旭町スポーツ広場)、第3会場(金田第2青少年広場)に加え、ソニーグループ協賛席(厚木南青少年広場)や海老名会場など、多彩な観覧スポットが用意される。
厚木市側の有料観覧席には、パイプ椅子のS席やリクライニングチェア・飲み物付きのSS席のほか、海老名市民招待席や子育てパスポートAYUCO会員向けの無料招待など、幅広い世代が快適に楽しめる心配りが施されている。残席があれば、当日まで購入が可能だ。
打ち上げ場所からほど近い観覧席で体感する花火の音と光のダイナミズムは、まさに一瞬の芸術。当日は大規模な交通規制が実施されるため、公共交通機関を利用して、感動の一夜をぜひ目撃してみては。
秋開催に変更
厚木市の夏の風物詩として長年親しまれてきた「あつぎ鮎まつり」は、今年から開催時期を従来の8月上旬から10月へと変更された。近年の地球温暖化に伴う深刻な危険的猛暑や、台風・ゲリラ豪雨による荒天リスクを回避し、来場者や運営スタッフの安全を最優先に確保するための決断となる。
厚木市およびまつり実行委員会の発表資料によると、時期変更の最大の要因となったのは近年の猛暑だ。8月上旬の厚木市内では連日のように最高気温が35度を超える猛暑日が続き、熱中症警戒アラートが常態化。パレードや屋台巡りなどで屋外に長時間滞在する来場者をはじめ、路上で演技を披露する参加団体、会場設営や交通整理に当たるボランティアスタッフの健康被害が強く懸念されていた。
これまでも給水所の設置や塩分補給の呼びかけといった対策を講じてきたが、屋外イベントにおける熱中症リスクは高まり続けていた。安全安心なイベント運営の継続に向け、実行委員では「開催時期そのものの見直し」に踏み切った形だ。
安定した秋空で花火
もう一つの背景が、夏季特有の悪天候リスクの低減だ。8月は夕立やゲリラ豪雨の発生率が高く、台風の接近による相模川の増水や強風リスクが常に付きまとっていた。同まつりの目玉である「大花火大会」は相模川河川敷で開催されるため、河川の増水や荒天は設営・安全管理に直結する。年間を通じて晴天率が高く大気が安定する10月に移行することで、安全かつ計画通りの開催が期待できるという。また、澄んだ秋空のもとで花火を鑑賞できるほか、暑さを気にせず伝統の鮎の塩焼きや各種イベントを楽しめる新たな魅力も加わる。
根底にあるのは、「市民や来場者の安全を守り、世代を超えて末永く愛される祭りであり続けること」。時代に応じた選択が、伝統ある「あつぎ鮎まつり」の歴史に新たな1ページを刻む。
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