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公開日:2026.08.28
山王中1年石塚大賀さん アートが世界の大海へ 米環境保護団体とコラボ
山王中学校の支援級に通う石塚大賀さん(13)が描くアート作品が、国境を越えて大きな広がりを見せている。知的障害と向き合いながら独自の感性で表現を続ける石塚さん。このほど米国フロリダ州マイアミを拠点とする海洋環境保護団体「hART Ocean Foundation」とのコラボレーションが決定し、作品をモチーフにしたTシャツの制作や国際クリーンアップイベントへの参画など、世界を舞台にした活躍が始まっている。
幼少期から粘土細工や絵画で豊かな表現力を発揮してきた石塚さん。これまでにも「かながわ夢絵コンテスト」や「かながわ緑化ポスターコンクール」など県内の数々のコンクールで受賞を重ねてきた。
転機となったのは今年4月。作品を多くの人に見てもらいたいとInstagramで発信すると、すぐに長野県の障害者アートを支援する「アートdeラボ」の目に留まり、展示やオリジナルグッズの展開、今月末の「24時間テレビ」長野会場へのブース出展など、活躍の場が一気に広がった。
6月には、海外のデジタル雑誌「Peace in Samsara」創設者の女性が石塚さん親子のストーリーやアート活動に注目しメッセージが。同誌8月号で石塚さんの作品が紹介されると、それを見た「hART Ocean Foundation」設立者のミシェル・ハートさんが石塚さんの描いた作品『SHARK+WHALE』に感銘を受け、直接コラボレーションを提案してきたという。
コラボ作品の題材となった『SHARK+WHALE』は、クジラとサメが合体した架空の生き物。アクリル絵の具を使い、鮮やかな色彩で描かれたこの作品には、「世界中を旅しながらみんなの願いを叶える」「戦争のない世界平和」といった石塚さんの思いが設定に込められている。ミシェルさんはこの絵柄を使ったコラボTシャツを買い取り、9月19日にマイアミビーチで開催される国際クリーンアップイベントの表彰賞品や展示作品として活用することを決めた。
交流を通して、石塚さんの中に「次は海を掃除するロボットを描きたい」という新たな創作意欲も芽生えた。この変化にミシェルさんも「私たちの活動が若い世代に環境保護の大切さを伝えている」と深く感動しているという。
夢は絵本作家
海外とのやり取りや急速な広がりに、母・つかささんは戸惑いつつも「『グッズを作ってお金にし、ジョジョなどの好きなアニメグッズを買いたい』という素直な思いや、自立への一歩につながっているのがうれしい」と優しく見守る。
石塚くんの将来の夢は「絵本作家」。幼少期に読み聞かせで出会い、心の支えとなった絵本作家・シゲタサヤカさんのように、見る人の心を温かくする物語を届けるのが目標だ。
11月8日発行予定の「Peace in Samsara」11月号では、石塚さんが表紙を飾り、特集記事が掲載される予定となっている。
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