小学生が外科医体験 共済病院で模擬手術
超音波メスを使い、切除手術に臨んだ
横須賀共済病院（長堀薫院長）で先月31日、小学生による医療体験プログラム「ブラックジャックセミナー」が開催された。治療体験や最新の医療機器の操作体験を通して、子どもたちに医療の分野への興味を抱いてほしい、と企画されているもの。ジョンソン・エンド・ジョンソン（株）との共催で、２０１１年から全国の総合病院などで実施されており、その数は１００回を超える。
当日は、公募で集まった市内の小学４〜６年生と中学生31人が参加。手術用の衣服に着替えた子どもたちは５人ずつの班に分かれ、「ＡＥＤを用いた救急救命体験」「内視鏡外科手術シミュレーター操作体験」「手術針を使った縫合体験」などに挑戦した。同院で働く現役医師や看護師の指導の下、子どもたちは終始真剣なまなざし。手術室では、超音波メスによる模擬手術を１人ずつ体験。手術台で鶏肉を患者に見立て、実践さながらの”切除手術”を行った。参加者からは「難しかったけれど、貴重な体験ができてよかった」「医療の仕事、人の役に立てる仕事をしたい」といった感想も上がっていた。
医療の仕事に関心を
これまで３年間のセミナー参加者数は全国３０００人を超え、そのうち30人が実際に医学部に進学し、医師を目指して勉強しているという。「最新の治療技術にふれるなど、こうした経験を通して、外科医や医療の仕事に関心を持ってもらえれば」と長堀院長は話している。
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