横須賀・三浦 社会
公開日:2015.10.16
小坊主の1日修行
最蔵寺で体験会
「み仏の み教えを きくものは なかよく やさしく 礼儀正しく いたします」――。揃いの装束に身を包み、仏教の教えを唱和する子どもたち。気分は立派な「お坊さん」だ。
野比にある最蔵寺で12日、1日だけお坊さんとなって寺の修業に励む「第2回みうら小坊主にちにち体験会」が行われた。お寺をもっと身近に感じてほしいと浄土真宗本願寺派の若手僧侶らが企画したもの。実行委員長で、大津町にある信誠寺(しんじょうじ)の綴喜誠淳さんは、「敷居が高いと思われがちなお寺のイメージを払拭したかった。非日常感を楽しみながらお寺の雰囲気を知ってほしい」と説明する。
参加したのは、市内の幼稚園・小学校に通う年長から小学4年生までの22人。朝8時に集合し、まず装束に着替えた子どもたちは、住職らから「聡念(あきねん)」「貴念(たかねん)」「心春信尼(こはるしんに)」など、1日限りの”小坊主名”を拝命。本堂や境内の掃除をしたあと、雪駄を履いて近隣の寺へ鐘を突きに行った。ふりがな付きの聖典を手に、正座のままお経を唱える「読経」では、慣れない体勢に戸惑う子どもたち姿も見られた。久村在住の小川綺水ちゃん(6)は、「普段、家ではやらない掃き掃除をしたのが楽しかった」と笑顔で話した。
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