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株式会社マチノベ代表、市内に起業拠点「16 Startups」を開設した 相澤 謙一郎さん 走水出身 40歳

掲載号:2016年11月18日号

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 地域の力 掘り起こす

 ○…「”地元で働く”が選択肢にある街にしたい」。このほど、市中心部に「16スタートアップス」を開設した。ベンチャー育成やシェアオフィスなど、その役割は多種多様。運営会社として仲間と立ち上げた「マチノベ」には、街の開拓・革新という想いを込める。

 ○…生まれ育った横須賀。「新しいことに挑戦したい」と踏み出したのが、いずれもこの街だった。大学に通う傍ら、地元の先輩とどぶ板でショットバーを経営。地域情報誌を発行する会社に就職してからも、夜7時には店を開ける2重生活をしていた。そんな中でふと思ったのが「意外と地元ことを知らない人が多い」という現実。横須賀での創刊を会社に直訴、責任者となり「市内のお店は全部まわった」。飲食業での経験を広告提案で発揮できたことも大きかった。市外でも成果を上げ、満を持して海外へ。「営業や媒体作りは面白かったが、法律や物流など多くの壁に悩まされた」。事業から退き、IT系企業に転職。「ゼロから始める」との決意も、「自分のベースに横須賀があったから」と振り返る。

 ○…起業支援に手厚かった岐阜県でアプリ開発会社を立ち上げた。力を入れたのは「地元で働くという枠組みを作ること」。高校生にプログラミング指導を行うなど、独自の仕掛けで地域に根付き始めている。そんな折、耳にした”わが街”の人口流失のニュース。「雇用と人材育成に一役立てれば」と汐入町の谷戸にオフィスを開設。昨年設立した「ヨコスカバレー」にも名を連ねる。

 ○…都内の自宅から全国を飛び回る日々に「各地の赤提灯での一杯が楽しみ」。週末は2人の子どもを呼び寄せ、横須賀で過ごす。海を見ながら育った経験は、閉塞感を感じることもあったが、唯一無二のもの。今、考えているのは農・漁業とITのコラボ。「来年あたり、農業をやっているかもしれません」。地域を耕すアイデアは尽きないようだ。

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