明治・大正・昭和をまたいで日本経済の礎を築いた大実業家、渋沢栄一(1840〜1931)の思想と行動を学ぶセミナーが今月11日、三笠ビル商店街内の「かなしん よろず相談承り処」で開かれ、経営者など20人が参加した。かながわ信用金庫の主催。渋沢を敬愛し、独自で研究を深めている平松廣司理事長が講師を務めた。
渋沢は第一国立銀行や東京海上火災保険、王子製紙、キリンビールなど500社以上の会社設立に携わった人物。営利企業だけでなく、日本赤十字社や日本女子大の創設などにも深く関与するなど、社会事業家としての顔も持つ。平松理事長は、「利潤の追求のみに走らず、公益を念頭に『企業の社会的責任』を果たそうとする渋沢の生き方は、経済道徳や企業倫理がないがしろとなっている現在、一考に値する」と力説。算盤(経済)と論語(道徳)をそれぞれ手にしながら中央に自分が立つバランス感覚の必要性を熱く語った。全4回の連続講座。同金庫では広く参加者を募るオープンセミナーも予定している。
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