横須賀・三浦 政治
公開日:2019.03.01
連載市議会の今
「会派」 その役割は
第2回 議員個人の「自由度」にも影響
私たちの1票から、次回選挙では40人の市議会議員が誕生する。当選した市議ひとりひとりは議会の中でどのように「動いて」いるのか。議案の議決結果を見ると「会派」とこれに属さない個人での可否が示されている。議会内での「会派」とは何か―。
県や市の地方議会において、「会派」という議員の集団が形成されている。国政の政党に紐付くもの、地域課題の解決など近い政策や思想を持った人の集まり―などさまざまだ。
現在開会中の市議会本会議では、来年度予算や市長の施政方針などについて「代表質問」が行われている。登壇するのは各会派から1人、これに属さない無会派の議員にも質問機会が与えられているが、質疑の持ち時間に違いがある。横須賀市議会では2人以上を会派としており、所属議員が4人以上の「交渉会派」は意見の調整や議事の取り扱いに関する協議を行う議会運営委員会に出席できる。また、議会内4つの常任委員会や常設会議等は所属会派が偏らないように配置されている。
会派のメリットは、政策集団として調査・研究・議論を連携して行えることや議会運営を円滑に進められる―などがあげられる一方で、議員個人の自由度が低くなると言われる。
有志で公聴会も
昨年11月、市内で行われた市立2病院に関する講演会。これを主催したのは、2つの会派による「よこすかの未来の医療を考える会」だった。このほか、「市民の声を聴く会」と題した公聴会を議会内の有志3人で定期開催している市議もいる。会派や所属に関係のない議員個人としての活動で「政党や支援団体等にとらわれず、多様で新鮮な声を得られる」「考えの違う人の意見を聞く良い機会」とその意義を説明する。
かつて上地市長が市議時代、会派を越えた友好議員グループとして美術館に関する提言をまとめたこともあったが、会派横断・連携の対外的な活動の例は少ない。政策や市政への考え方の違い以外にも見えない壁があるのも確か。自分の投票した人が何をどのように議論・議決し、当初掲げた政策を進めているのか―。「議員としての働きぶりや会派への所属有無、その動きをしっかり注視するのも有権者の責任ではないか」と市内在住の女性は話している。
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