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横須賀版 公開:2019年12月20日 エリアトップへ

PLAYBACK YOKOSUKA〜紙面で振り返る2019〜

社会

公開:2019年12月20日

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 音楽・エンタメ・スポーツのまちへ―。上地克明市長が掲げる主要政策の動きが加速した1年となった。谷戸を活用したアーティスト村構想が本格始動し、猿島では人気アニメとのコラボ、アートイベント開催など、まちの特徴を活かした取り組みを展開。スポーツでは横浜F・マリノスの練習場建設に伴い「マリノスタウン」として官民で動きがみられた。紙面で紹介した話題から1年間を振り返る。

市政

 「スポーツ・エンタメ都市構想」が具体的な動きと共に進展。久里浜に練習場移転が決まっている、サッカー・J1横浜F・マリノスのホームタウンとしての動きが官民で活発化した。市ではマリノスカラーをデザインしたナンバープレートを交付したほか、市職員がユニフォームを着て業務を行うなど認知度の向上を図っている。優勝争いを繰り広げる同チームを応援しようと記念艦三笠をチームカラーにライトアップ。また、市民が一体となって盛り上げるプロジェクトも始動し、第1弾として選手を起用したPR動画を作成した。

 夏島町では横浜DeNAベイスターズ2軍施設が開所。名物「青星寮カレー」が給食に登場したほか同球団が幼稚園で野球教室を行うなど「ボールタウン」化に向けた動きがみられた。

 音楽をテーマにした活性策として、横須賀発の若手アーティストを発掘するオーディションを昨年に続き開催。19歳のシンガーソングライターがグランプリを射止め、音楽レーベルのサポートを受けることが決まった。夏には前年受賞の高校生トラックメーカー「STAR FISH」の楽曲が世界配信された。

 市内観光の一大スポットである猿島を活用した企画も展開。今夏、国民的人気アニメ「ワンピース」とコラボ。期間中の経済効果は約3億5千万円と算出した。11月には夜の神秘的なロケーションを活かしたアートイベントを開催。来年には観光拠点として三笠桟橋前にビジターセンターの建設も決定している。

 4月には統一地方選挙が行われ、市議選では定数40に対し50人が立候補。投票率は過去最低の42・79%。選挙の結果、新人3人を加えた新会派「よこすか未来会議」が最大会派となった。

 コミュニティーセンターなどの公の施設について、来年6月から利用を有料化することが決定した。

 9月議会で公郷町の小動物焼却炉の廃止方針が示された。これに対し横須賀動物愛護協会が稼働停止の撤回・炉の更新などを求め活動を開始。市は、12月議会での条例改正を見送った。

 来年で開所から300年が経過する浦賀奉行所と120周年を迎えた浦賀ドックをテーマにシンポジウムを開催。節目に向け歴史遺産の価値の再確認に取り組んでいる。

 深田台の中央公園内にある平和のモニュメントが老朽化に伴い、撤去・建て替えが決定した。

経済・産業

 本町の大型商業施設「ショッパーズプラザ横須賀」が3月末で閉店。建物の改装やテナントの再編成が行われ、来年4月に開業を予定している。

 今年限りで営業を終了する「よこすかポートマーケット」は2021年春のリニューアルが決定。不動産の有効活用事業を展開する「いちご株式会社」を中心とした共同事業者が運営する。

 久里浜で建設が進む石炭火力発電所をめぐり、周辺住民らを中心とした市民団体が建設中止を求める署名活動を展開。さらに、環境影響評価書の手続きを認めた国の判断に対し、取り消しを求めて東京地裁に提訴。今月には第2回の口頭弁論が行われる。

 市とYRP、民間企業が連携して、「スマートモビリティ」と呼ばれるIoTを活用した輸送・移動手段の開発を推進。平成町の商業施設から、対岸の猿島でバーベキューを楽しむ人へ商品を届けるドローンサービスを開始した。うみかぜ公園では自動走行ロボットでの配送の実証実験も実施。その他、市と京急電鉄、NTTドコモの3者が「AI運行バス」の実証実験を逸見地区でスタートさせた。

 10月の消費税率改定とともに、市内でもキャッシュレス化が進んだ。衣笠商店街は既存のポイントカードにチャージ機能を付与した独自のサービスを提供した。

スポーツ

 昨年世界大会で金メダルを獲得したアーチェリーの大貫渉さん(株式会社サガミ所属)が、今夏の全国大会で優勝。来年の東京五輪出場をかけ最終選考会に臨んでいる。

 学生では各年代で国内外問わず活躍が見られた。明浜小学校6年のエゼアマカさんは8月の全国小学生陸上競技交流会で4位入賞。また衣笠小学校5年の井出桃夏さんがダーツのワールドカップに日本代表として出場した。

 エアライフル射撃競技では、横須賀学院中学校1年のギャンビルウイリアム海音さんが全国大会で優勝を果たした。北下浦中3年の小貝実佑さんは、SUPの世界大会ジュニア部門で金メダルを獲得した。

 三浦学苑硬式野球部が秋季県大会で55年ぶりのベスト4に進出。また、軟式野球部も躍進。夏の南関東大会を制覇し5年ぶりに全国大会に出場したほか、秋季関東大会でも栄冠に輝いた。10月の茨城国体の自転車競技では、鴨居在住の大橋真慧さん(横浜高校3年)が初優勝を果たした。

 イスラエル柔道チームの東京五輪にむけた事前キャンプ地に、横須賀市が選ばれた。8月の世界選手権前には横須賀学院で練習し、学生らを交えた交流会も実施した。五輪後もイスラエル大使館の協力を得て文化理解の出張授業などを行っていく見込み。

文化・社会

 市の課題である谷戸を活用した政策として、田浦泉町で「アーティスト村」構想がスタート。土器作家の薬王寺太一氏が住居兼アトリエとして利用しながら地域交流を行っている。来年度には新たに住人を迎える準備も進めている。そのほか、谷戸活性策を市民から募集し最大100万円を補助。また、民間でも汐入の谷戸を活かした謎解きイベント開催や、関東学院大生が追浜の空き家で住居兼交流拠点をスタートさせるなど、官民で動きが活発化した。

 ウインドサーフィンW杯が津久井浜海岸を舞台に3回目の開催を迎えた。今回は会場を三浦海岸まで広げ、音楽イベント「OTODAMA SEA STUDIO」が同時開催され、これまで以上に盛り上がりを見せた。

 60歳以上のシニア世代が活躍する市民劇団が誕生。県のプロジェクトの一環。市民劇団「劇団河童座」を主催する横田和弘氏がチーフプロデューサーを務め、来年2月と3月に公演を行う。

 市立横須賀総合高校が全日本高校デザイン・イラスト展の団体表彰で1位を獲得した。
 

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