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横須賀・三浦 コラム

公開日:2020.12.18

でこぼこ道の子育て記
20.転院と新しい先生との出会い一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛

―現在の連載は10年ほど前、子どもたちがまだ小さい頃、介護をしていたときの経験を書いたものです―



 以前、認知症介護の悩みを打ち明け合ったママ友。ある時「介護度はいくつ? デイサービスは?」と聞かれ、私は何のことかわからず首をかしげました。彼女のお父さんが通院している病院では受診後すぐ、介護保険の申請とデイサービスの活用を勧められたというのです。そんなこと教えられなかった!と軽くショックを受け、この機会にと、思い切って転院することにしました。



 選んだのは総合病院ではなく心療内科と精神科の専門病院。この頃になると義父は、なぜ自分が病院に行かなければならないのか分からず、毎回説明をするような状態。そして迎えた受診日、担当してくれたのは義父よりも明らかに年配の先生で、自分より年上だということだけで何となく安心したようでした。それからすぐ、別室で「長谷川式テスト」を受けることになり、私がすかさず付き添いを申し出ると、先生はニコッと笑いながらも「ダメです。それじゃ、ご本人があなたに助けを求めますから」ときっぱり。



 ひとりでテストを受けた後、「MRIとこの結果から見て、若年性のアルツハイマーで間違いないでしょう。進行的には、初期より中期に近いです。薬は今まで通りで。それから書類を一式渡すので、介護保険の申請とケアプランの作成、精神障害者手帳の申請をお願いします。ほかに聞きたい事は…?」と、てきぱきと話を進めていく先生。次々と出てくる聞きなれない言葉に、私はあっけに取られていました。   -次回に続く

 

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