横須賀・三浦 トップニュース社会
公開日:2020.12.25
上町銀座商店会
45年来のアーケード撤去
「看板建築」露出で個性化図る
横須賀中央の平坂下から文化会館入口まで広がる上町銀座商店街で、45年前の1975年に設置されたアーケードの撤去が今月から始まった。
老朽化により安全性の確保に加え、加盟店の減少により維持管理が難しくなってきたことが主な理由。同商店会では数年前から課題に挙げ、専門家に調査を依頼しながらペンキの塗り直しや錆を落とすなどして凌いできた。
撤去を決めたのは、昨秋の大型台風で飛散物が多数発生したため。改修に巨額な費用を必要とすることが判り、建て替えを断念。約6千500万円から7千500万円という撤去費用も商店街には重荷となったが市に掛け合い、今年度分の工事費として1千750万円の補助が受けられたことで話が前に進んだ。
平坂下から始まった今年度分の撤去工事は、全体の約5割に相当する部分を来年3月までに終わらせる。残りは、市と連携しながら3カ年計画で完了をめざす。
同商店会ではアーケード撤去に伴い、新たな商店街づくりに取り組む。手本としているのは、逗子市にある池田通り商店街。2年前に歩道を化粧板で舗装し、照明塔やサインポールの整備も行い、「昼も夜も明るい商店街」を実現させた好事例として県から評価を受けている。
高梨治会長は「アーケードの撤去で街の顔である”看板建築”が今までより認識しやすくなる。周りの協力を得ながら明るさを前面に打ち出した安心安全の商店街を再構築していきたい」と話した。
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