サッカー、タイ・リーグ1部のサムットプラーカーン・シティFCでプレーする 小野 悠斗さん 平作出身 29歳
挫折の先に新しい道
○…サッカーでアジアのトップレベルにあるタイ・リーグ1部でプロ選手として挑戦を続ける。一昨年、J2リーグのFC岐阜を退団。欧州五大リーグでプレーする夢を捨てきれず、活躍の場を求めた。Jリーガーの平均引退年齢は20代半ば。現役生活の終盤を意識せざるを得ないが、まだまだ燃え尽きていない。
○…1歳下の弟(小野裕二/ガンバ大阪)とともにジュニア時代からエリート街道を歩んできた。マリノスJrユースとユースで背番号10を背負って日本一を経験。だが、その先はすんなりいかなかった。トップチームに呼ばれることなく挫折を味わうが、これがハングリー精神に火をつけた。「海外で認められればいい」。反対する両親を口説き落とし、単身でメキシコへ。現地では家族を背負ってプレーしているチームメイトに衝撃を受けながらも、「自分も覚悟を決めて日本を離れてきた。負けるわけにはいかない」と猛練習。ピッチでのパフォーマンスと積極的なコミュニケーションでチームの中での地位を確立した。
○…サッカーをコミュニケーションツールにすれば誰とでも打ち解けることができる。新天地のタイでもその姿勢は変わらない。シーズンが始まれば、プレーに集中する日々だが、アジアと日本を繋ぐビジネス、漠然としているがそんな将来も夢想する。20代の海外経験を今後の自分の武器にしていくつもりだ。
○…期待と失望を繰り返しながら歩んできたサッカー人生だが、諦めずに行動し続けてきた。「自分が得た知識や経験を若い世代に伝えたい。サッカー以外のスポーツやビジネスにも役立てることができるはず」。兄弟で立ち上げた教室「オノフットボールクラブ」で、そんな活動にも取り組んでいく。
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