でこぼこ道の子育て記 26.「ショートステイ」で笑顔に一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛
―現在の連載は10年ほど前、子どもたちがまだ小さい頃、介護をしていたときの経験を書いたものです―
楽しそうに通っていたリハビリデイに、行きたがらなくなっていた義父。周囲とのコミュニケーションなど、色々と嫌な思いもしていたのかもしれません。とはいえ外に出ず家に居たら、病気の進行が早まるのは目に見えています。
そんな時、ケアマネジャーさんが提案してくれたのがショートステイ(泊りで利用できるサービス)。ちょうど我が家の子どもたちは遊びたい盛りで、夏休みにはキャンプでも―。前年までは一緒に楽しめた義父も、出かけること自体、億劫な様子…。そんな理由もあり、思い切ってショートステイを探すことに。いくつか見学し、一番印象的だった施設。とにかく職員さんたちが笑顔で明るくて、利用者も楽しそう。私は思いつくまま質問し、不安を打ち明けました。「最初は慣れないでしょうが、絶対に楽しく来れるようになるので、心配いりませんよ!」との言葉で、私の心は決まりました。
夫にも賛成してもらい、通所がスタート。初日、不安にさせないようあえて義父には伝えず送り出しました。今までのリハビリデイとは違い丸1日。「もう二度と行かない」なんて言われたら…。心配しながら帰りを待っていると「ただいま〜! いやぁ楽しかったよ」と、満面の笑顔。職員の方を「またお願いします」と見送り、その後も私に「すごくいいところだった」と何度も。心から楽しそうな笑顔が何よりも嬉しく、「私が選んだ所で良かったんだ」と胸がいっぱいになったのでした。-次回に続く
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