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横須賀・三浦 トップニュース経済

公開日:2021.12.03

JAよこすか葉山
久里浜に本店機能集約
来春、支店再編で経営強化

  • 浦賀警察署前の道路を挟んだ敷地で建設が進む。ガラス張りの外観でモダンな建物



 「JAよこすか葉山」は来年3月、林3丁目にある現本店を移転し、久里浜・北久里浜・浦賀・佐原の4つの支店を統合した「くりはま支店」を久里浜1丁目に新設する。金融・共済事業や総務部といった管理部門を集約するほか、敷地の一画を利用して地元の生産者による朝市の開催などを計画。地産地消を推進し、農業活性化の役割を担う複合型店舗として現在、建設が進められており、さらなる経営強化を図りたい考えだ。





 現在林3丁目にある本店は1973年に竣工。横須賀市農協からJAよこすか葉山に組織変更する中で、半世紀近くにわたって稼働してきた。





 本店機能の移転と4支店統合の背景には、「マイナス金利の長期化」など、他の金融機関と同様に、厳しい経営環境が挙げられる。JAは「持続可能な経営基盤の確立・強化」の一環として、再編計画を決定した。





 新設する「くりはま支店」の敷地はもともとJAの所有地で、農業用資材などの供給拠点や生活介護事業(デイサービスセンター)などがあった。昨秋、移転した浦賀警察署やうわまち病院の移転計画、J1プロサッカーチーム「横浜F・マリノス」練習拠点の誘致など、今後益々にぎわいを見せる久里浜エリアに可能性を求め、金融・共済部門などを強化する。





 1階には新支店、2・3階に本店機能を集約し移転。貯金や各種ローンのJAバンク、JA共済の窓口、横須賀東部エリア一帯を担当する渉外拠点として組合員・利用者のライフプランに応じた相談機能を備えた多角的な事業展開をめざす。





 現本店の敷地内にある営農指導員の拠点や肥料・農薬といった農業用生産資材、茶や味噌などの生活資材を取り扱う「経済総合集出荷センター」は、これまで通り林3丁目の施設を拠点に事業を継続する。





 「フローラ武山」の名称で結婚式場などとして使われてきたホールは、築48年を経過。建物や設備の老朽化のため閉鎖する。今後の利活用については未定という。





 JA広報担当者は「地域に根差し、皆さまに寄り添う存在であり続けられるように、より一層業務に励んでいきたい」と話している。

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