トライアルを経て横須賀初のプロサーファーとなった 大竹 琥太郎さん 衣笠栄町在住 17歳
サーファーとして生きる
○…3月に千葉県鴨川市で開かれた日本プロサーフィン連盟主催のトライアルを通過して念願のプロ資格を得た。全国から70人の腕自慢が挑み、合格者は5人だけ。狭き門をかいくぐり、春からスタートするロングボードのプロツアーに参戦する。17歳の新星がどこまでやれるのか。サーフィン界の期待と注目を一身に集めている。
○…サーファーである父親に連れられて、横須賀の西海岸で初体験したのが小学4年生の頃。波に押されてボードが走り出す感覚にすぐに魅了された。学校では体育の授業が大の苦手。周囲の友人らが夢中になっている野球やサッカーもどこか興味を持てない。でもサーフィンだけは違った。「海に通えば通うほど上達を実感できる」。自然の中に身を置く心地よさもあり、「自分の居場所を見つけたような気持ちになれた」
○…サーファーとして生きていくと決めた。練習時間の確保とツアー参戦の費用をかせぐために高校を中退。その選択に迷いはない。ただ、プロといえども現実は厳しい。「毎日サーフィンして、陸上でも自由にトレーニングできる環境は望めない状況」。週の大半はアルバイトに精を出し、時間を捻出して湘南の海に電車で向かう。サーフィンをライフスタイルにいかに位置付けるか、最大の課題だ。
○…180cmの体格を活かしたダイナミックなライディングが持ち味。大きな波の中で3mあるボードを巧みに動かし、美しい航跡を刻む。その時に水中で重要な役割を果たしているフィン(ボードの最後尾にある突起物)に着目。自身で削り出したオリジナルを使用することもあり、今後は商品化に向けた開発に力を注ぐ。サーフィンを継続するための未来、自分の手で築いていく。
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