横須賀・三浦 政治
公開日:2023.04.14
県議選
激戦制し、若返り進む
投票率は過去最低38・51%
任期満了に伴う神奈川県議会議員選挙が4月9日に投開票され、新たな顔ぶれが決まった。横須賀市選挙区は今回から1議席減り、定数4に対して7人が出馬する激戦区。”舌戦”を繰り広げ、現職2人と横須賀市議会議員から鞍替えした新人2人が当選した。
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トップ当選を決めたのは、元市議で自民党の新人・田中洋次郎氏。県議会議長などを歴任し、9期で現役を引退した牧島功氏の後継として立候補。「新時代へ。」をスローガンに、46歳という若さや世代交代の推進を印象づけた。
午後11時前、当選確実の一報を受けて支援者らの前に姿を見せた田中氏は「やることはたくさん。これからがスタートで、国・県・市が連携して人口減少、少子高齢化、公共施設の老朽化などの課題をチームワークで解決したい」と意気込んだ。応援した牧島氏は「新しい時代の新しいリーダーになってほしい」とエールが送った。
8回目の当選となった自民党の竹内英明氏は、「4年間仕事をさせてもらえることに感謝」とあいさつ。一方で、19年の前回選挙では牧島氏と合わせた自民党の獲得票数が6万4千超だったことを振り返り、「どのような投票行動につながったのか、党に対する評価なのかを分析して市議選に備えたい」とした。
公明党の亀井貴嗣氏は5選を果たした。4期16年の実績と国・県・市のネットワークを結ぶ「連携の要」としての役割を強調。「命と生活を守り抜く政治」を命題に、コロナ禍の物価高騰対策や子育て施策を訴え、前回と同様に支持を集めた。
1万9千票余りを獲得して、最後の議席に滑り込んだのは永井真人氏。45歳、3期務めた市議からの転身で、所属していた会派「よこすか未来会議」や「三浦半島地域連合」が後押し。働く人目線の支援施策の充実を掲げて票を伸ばした。
現職・維新風吹かず
平和と暮らしを守る施策の必要性を呼び掛けた共産党の井坂新哉氏は3期目をめざして立候補したが、約3500票及ばず惜しくも再選を逃して議席を失った。
今回唯一、女性の立候補者だった生井洋子氏(日本維新の会)。「今こそ転換期、改革の時」と掲げて子育てや高齢者福祉、労働環境の改善などを精力的に訴えたが支持を伸ばせなかった。
無所属の内川真樹氏はマナーやモラルを守る「思いやりのある神奈川」の実現に向け、子どもや高齢者、女性の支援を中心に主張を展開するも厳しい結果となった。
投票率は38・51%で、前回選挙と比べて1・12ポイント下回った。
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