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公開日:2023.06.02
武に本格サッカー場
地元クラブチームが自前整備
市内須軽谷に拠点を置くサッカークラブ「ライオンズSC」(臼杵尊士代表)は、隣接する武3丁目の敷地にサッカー場「ライオンズランドスタジアム」を整備する。すでに工事は始まっており、今年7月中の供用開始予定。同クラブだけでなく、外部利用もできるよう調整を進めたいとしている。
建設場所は、県道214号(武上宮田線)と西公園に挟まれた開発面積14672・12平方メートルの敷地。近年は一部を除いて、そのほとんどが耕作放棄されていた農地で、国や市・個人など地権者は43筆にも及ぶ複雑な区画だったという。
新グラウンドは国際基準である105m×68mサイズ。人工芝でナイター照明のあるピッチ(1面)、アップスペース、73台の駐車場を完備する。総工費は約3億円。都内の協賛企業の支援を受けながら事業を進めており、代表の臼杵さんによると、規模の小さい民間スポーツクラブが公式サイズのグラウンドを自前で整備するケースは極めて稀だという。
約9年前から構想
同クラブには現在、園児から社会人まで約500人が在籍。20m×40mの専用フットサルコート(ナイター/人工芝)を2面有しているが、フルピッチでの実戦を積みにくく、「練習や大会のたびに市外へ出ざるを得ない。場所によっては活動時間より移動時間の方が長くなることもある」と、臼杵さんは生徒の負担を憂慮する。
2013年4月、佐原2丁目公園に市内初となる公式サイズの市営人工芝サッカー場「横須賀リーフスタジアム」が完成して練習場所の選択肢は増えたが、「施設利用予約が高倍率でなかなか当たらず苦労していた」
こうした現状を踏まえて、「子どもたちのためにより良い練習環境を整備したい」と約9年前に土地探しに乗り出すも、好適地が見つからず難航。交渉や調査を重ねて、拠点に隣接する農地周辺が最終候補地となったという。
オープン予定は7月。運用開始後は、空き時間を活用した外部利用の受け入れや大会会場への提供も行いながら、地域のサッカー振興につなげていく考え。臼杵さんは「今後、グラウンドを使ってどのようなことができるか、様々な人たちと模索していきたい」と意欲を話した。
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