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横須賀・三浦 トップニュース経済

公開日:2023.06.23

市役所前公園
再整備に民間資本活用
マンション、商業施設誘致

  • 事業者の参入を促す新しい活用方針が示された横須賀中央「市役所前公園」

 横須賀市は、中央エリアで市民の憩いの場として親しまれている「市役所前公園」を民間資本の活用でリニューアル整備していく方針を打ち出した。公園の機能を残しながら区画面積の一部を使ってマンションやホテル、商業施設を誘致してスペースを有効利用する。7月に参入事業者から提案を受けるプロポーザルを行い、10月に決定する。2026年度以降の工事着手を想定している。

 1946年に開設された同公園は1993年に大規模リニューアル工事が行われた際に、320台収容できる地下駐車場「ぴぽ320」が完成した。地元商業者に中小企業事業団、横須賀商工会議所、横須賀市などが主資する第3セクター「よこすか中央まちづくり株式会社」が総工費約32億円を投じて建設したもので、同社が運営を担っている。ここ数年は売り上げの低下が続き、建設時の借入金返済も進まず、老朽化する設備の更新も難しい状況に陥っている。

 市は中央地区のまちの活力維持も課題としており、定住人口の増加とともに賑わいを創出しながら駐車場の負債解消を民間活力の導入で実現していきたい考え。

 方針案として示されているのが、民間事業者に30〜70年の定期借地契約を想定した貸し付けだ。マンションやホテル、商業施設などの誘致をめざしている。全体で5千平方メートルある敷地のうち、事業者の区画面積は2千平方メートル(40%)以下とし、残りの3千平方メートルを平面または立体型の公園にリニューアルし、市民に開放する。地下駐車場は廃止の方向で調整。遊具等の子どもの遊び場の確保も公募条件に盛り込んでいる。

 会期中の6月議会では、市の方針に対して、議員から賛否の意見が出された。永年の懸案だった地下駐車場問題の解決策が示されたことを評価する声がある一方、中央エリアで複数のマンション建設が進んでいる現状を捉え、住宅の供給過剰や商業施設誘致の困難さを指摘するものや災害拠点としての役割が薄まることを懸念する意見があった。

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