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公開日:2023.10.06

助け合い粟田
平均78歳「地域の助っ人」
内閣府の『社会参加章』受章

  • 広報や仕事の割り振りなど様々な業務を行う役員の面々

 粟田地区の住民の困りごとを解決する有償ボランティア団体「助け合い粟田」が内閣府『社会参加章』を受章した。同章は、長寿社会において生き生きとした取り組みを行っているシニア層中心の団体を「高齢者の社会参加活動事例」として紹介するもので、10月6日(金)に内閣府から贈られた書状と楯を上地克明市長が手渡す。市内団体の受章は5例目。

 「できることを、できるときに、少しでも手助けになればOK」をモットーに粟田地区で活動をする同団体は庭木の剪定や大工仕事、粗大ごみの搬出など幅広く住民の依頼に応えてきた。同章の受章について、会長を務める大圃毅(おおはたたけし)さんは「私たちというよりもこれまで関わった多くの方のおかげ」と謙虚に活動を振り返る。

 同団体は「困ったときは互いに助け合おう」という精神のもと2008年に発足。当初は10数人だった会員も現在では47人に増え、それぞれの得意な分野の仕事で住民の手助けに応じている。料金は1時間につき500円。「無料でやってもらって申し訳ない」と利用者に気を遣わせないため、あえて対価をもらっているという。

時代の潮流乗り回す

 地域住民の高齢化を受け、20年、団体内に「福祉・介護支援グループ」を新設。介護保険の代行サービスから育児に関する相談支援まで、地域内の需要の変化にいち早く対応し、幅広い活動を展開している。

 高齢化の波を受けたのは団体内の会員も例外ではない。現在の平均年齢は78歳と年々上昇傾向にある。しかし最近では本業を持ちながら活動に参加する若い世代の加入もあり、新たな体制づくりにも取り組んでいる。

 今年の4月で設立15年を迎えた同団体。「活動にゴールは無い。時流に応じたニーズに対応していくことで地域に必要とされることをしていく」と今後の展望を語り、これからも様々な団体や住民と協力し、活動を続けていく意志を示した。

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