横須賀・三浦 文化
公開日:2025.07.11
花火大会
いつもと違う場所で
ソレイユの丘、鴨居で新企画
夏の風物詩である花火大会が三浦半島でも開かれる中、新しいコンセプトや地域の力を結集させた企画が立てられている。今年の夏はいつもと違うロケーションでも楽しめそうだ。
西地区の風物詩引継ぎ
毎年8月下旬頃に陸上自衛隊武山駐屯地で開かれていた「横須賀市西地区納涼花火大会」は、今年度から3年間中止されることが決まった。7月9日に同大会実行委員会が、「安全に実施できる会場の確保が困難」として中止を発表した。
西地区で親しまれてきた人気行事がなくなることを受けて、「長井海の手公園ソレイユの丘」は、8月16日(土)に同園で初めてとなる花火の打ち上げを企画した。担当者は「(花火を)楽しみにしていた地域住民も多かったと思う。西地区を盛り上げるイベントとして継続できたら」と話している。開催費用は同園の指定管理者が負担する。当日は約500発の花火が夏夜を焦がし、打ち上げまでは、ワークショップやキッチンカーの出店などで祭り気分を盛り上げる。
打ち上げは午後7時30分から15分程度。場所は同園「のんびりはらっぱ」。雨天時は翌日に順延。
「若い力」地域を牽引
鴨居地区では、地域の若者有志が主体となって「鴨居みなとまつり花火大会」を計画している。
同地区では人口減少に少子高齢化など、横須賀市が直面している課題そのものを抱えている。特に若者の流出が顕著であり、主催する同実行委員会では「花火大会の企画・運営を通じて同世代の連携を深めて新たなコミュニティ形成につなげていく。郷土愛の醸成もめざす」と狙いを話す。
日時は9月6日(土)の午後6時30分開始。会場は鴨居港海岸。800発から1000発を鴨居港東側防波堤から打ち上げる予定で、プロの花火師に依頼する。運営費として見積もっている300万円は行政の補助金や助成金に頼らず、企業協賛と地元有志からの寄付に加え、有料観覧席を設けるなどして工面する。
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