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公開日:2025.07.11

横須賀時計塔
「デジタル表示」次世代型
からくり部分に新デザイン

 横須賀市役所本庁舎前の「からくり時計塔」が先ごろ一新され、夜間や離れた場所からも視認できる大型LEDビジョンのデジタル表示に生まれ変わった。高さ約10mある時計塔の中に収められていた仕掛け部分の人形は取り出され、横須賀総合高校の生徒らが修繕を担当。7月下旬に本庁舎の市民ホールで展示を行う。

 以前あったからくり時計は、1985年3月に竣工した市役所本庁舎の完成を祝して、市内の篤志家が寄贈したもの。同年5月1日号「広報よこすか」には、「このほど市役所前に、時計が完成。《中略》馬に乗った三浦大介像を中心に、時報に合わせて『とっぴきぴー踊り』と『あめ屋踊り』などの人形が動くユニークなもの─」と写真と一緒に掲載されている。とっぴきぴー踊りは鴨居地区、あめ屋踊りは長井地区に伝わる郷土芸能であることから、からくりは既成ではなく、独自に作られたものであることが推察される。

 本庁舎とともに40年の歴史を歩んできたが、2000年初頭には、からくり部分が修理不能となり、15年には上部のアナログ時計も片面が止まり、針を外したままの状態になっていた。

 改修する動きに繋がったのは、市議会議員の安川健人氏による問題提起。「市役所のシンボルとも言える時計塔を放置しておくのは市の印象を悪くする」との質問を委員会で行い、所属会派の予算要望にも時計のデジタル化などを含めた早期改修を盛り込み、上地克明市長の賛同を取り付けて実現にこぎ着けた。

 新しい時計塔には、市章を取り入れた幾何学模様のデザインが描かれており、市のシンボルスポットとしても機能しながら時を刻んでいる。

横総生が人形修繕、公開へ

 今回、からくり部分の修繕を横須賀総合高校「ものつくり研究部」のメンバー13人が担当した。

 人形は原型は留めていたものの錆がひどく、塗装も剥げ落ちていたため難儀な作業となった=写真。

 生徒らは稼働時の姿を見たことがないため当時の写真だけが頼り。人形の色の再現性に注力し、何種類もの絵具で試し塗りと重ね塗りを行い、約4ヶ月間を費やして完成させた。

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