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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2025.08.01

三浦市議会初の女性議長に就任した
神田 眞弓さん
三浦市三崎在住 68歳

「完全中立」立場を自覚

 ○…「重い職責を実感している。三浦市議会の伝統を受け継ぎ、誠心誠意務めたい」――。議長の任を受けた市議会7月定例会初日、壇上で力強く所信を述べた。市政施行70周年の記念すべき年に、女性として初の重責を担った。5期18年の議員生活で培った経験を生かし、まとめ役に徹する。

 ○…生まれも育ちも三浦市三崎。短大卒業後は地元に戻って幼稚園教諭などの職に就いた。4人の子を育てた経験から、2007年の初当選後は子育て政策に注力。自民党会派の一員としてパイプを生かし、前市長に働きかけ、ひとり親家庭などに対する経済的支援の窓口となる「子ども課」の創設に尽力した。「厳しい財政の中、優秀な職員のお陰で同課が成り立っている」と感謝の心を忘れない。

 ○…女性の視点から考えた、有効性のある政策の実行力と市民第一の姿勢が評価され、市議会運営委員長など数々の要職を歴任。消滅可能性自治体である地元を「人が魅力的で温かい」と愛してやまず、存続させるために動き続けてきた。これまで議長席に座った43人を”師”と表現し、「先人たちはしっかりと議会をまとめてきた。私も名に恥じない働きをしなければ」と自覚を口にする。

 ○…7月議会は、20年ぶりに新市長が誕生したこともあり、連日傍聴席が埋まるなど注目を集めている。「市長派、反市長派とそれぞれ考えがあり、やりづらい部分もある」。だが、やじを飛ばした一部の傍聴人に「議会の秩序を乱す行為は許さない」と注意する場面も。不測の事態にも、議場の責任者として毅然と対応した。出口嘉一市長とは意見を異にする部分もあるが、議長職は完全中立。もちろん性別も関係ない。

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