横須賀・三浦 文化
公開日:2025.08.01
三浦学苑高美術部
塗り絵で世代間交流
三浦学苑高校美術部による高齢者向けの絵画教室が7月25日、衣笠商店街であった。色鉛筆の使い方を指導し、参加者らは金魚、うちわなど夏の代名詞と呼べる題材の塗り絵を完成させた。
「最初は薄い色から塗って、濃淡をつけます」――。各種コンクールでの入賞や同校文化祭恒例の巨大絵の展示など、目標を持って制作活動に取り組んでいる部員8人が、それぞれ参加者の隣に座り、分かりやすくコツを伝えた。
部長の田村凛さん(2年)は「皆さん上手で、実力を感じる。孫の話を聞いたり学校生活のことを話したりしながら描けた」と笑顔を見せた。部内で"色使いの名手"の異名をとる瀬川久瑠美さん(2年)は、赤、青、緑などの色の特徴を教えつつ、自身の作品の題材である「横須賀バーガー」の配色を完成させた。「色がついていく過程が芸術の魅力。世代間で交流できるのも楽しい」と語った。指導を受けた関屋正人さん(67)は「塗り絵が好きになった。高校生はデジタル画材にも詳しく、話が興味深い」と話した。
教室は衣笠第一地域包括支援センターが主催する高齢の地域住民向けレクリエーションの一環で行われ、計19人が参加した。昨年に続く2度目の実施で、前回は「明治安田生命大人の塗り絵コンクール」の入賞者を輩出した。定年後の時間を有意義に過ごしてもらおうと、同センターは毎月2回、フィットネス体験などを開催している。
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