横須賀・三浦 文化
公開日:2025.08.01
横総高ものつくり研究部
“郷土の宝”魂吹き込んだ
「横須賀時計塔」からくり人形修復
横須賀市役所本庁舎前にある高さ10mの時計塔の中に備え付けられていた三浦大介義明の銅像と横須賀の郷土芸能の虎踊り、飴屋踊り、とっぴきぴー踊りをモチーフにしたからくり人形が、7月28日から同市役所3号館1階市民ホールで展示されている。
時計塔のリニューアルに合わせて動かなくなっていた銅像と人形を再生するプロジェクト。横須賀総合高校ものつくり研究部のメンバーが約4カ月費やして修復作業に取り組んだ。
時計塔は、1985年3月の本庁舎完成に合わせて市内の篤志家が寄贈したもの。定刻になると音楽に合わせて踊る仕掛けで多くの市民に親しまれていた。これが経年劣化で故障と修理を繰り返すようになり、2001年にはからくり部分の自動演出が停止に。以降、時計塔内部で20年以上も放置されたままになっていた。
作業は困難を極めた。広い範囲に錆が付着し、元の形状や細部の構造が判別できないほどの状態だった。メンバーは、素材や製造方法を見極めるところからスタート。1体の人形を慎重に分解して構造や仕組みを理解し、時間を掛けて丁寧に錆落としに励んだ。組み立て作業は元の動きを再現できるよう工夫を重ね、抜け落ちてなくなっていた虎踊りの虎の髭は、プラモデルの廃材を加工して表現するなどアイデアを凝らした。着色と仕上げではもとの金色を再現することにこだわったという。
展示場所には、今回の一連の活動を紹介する大判パネルが飾られている。
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