横須賀・三浦 人物風土記
公開日:2025.08.29
人生の最期を明るく考える一大イベント「終活フェスティバル」を主催する
牧野 由加利さん
横須賀市平作在住 41歳
終わりを意識すれば、今が輝く
○…いくつもの名刺、いくつもの顔を持つ。自分史を作成するライター、商品企画のコーディネーター、キムチ店の右腕、企業や個人の目標達成を支援するコーチング業、そして二児の母。はじける笑顔にエネルギーがみなぎる。その多彩な活動の根底は驚くほどシンプルで哲学的。「終わりを意識するからこそ、今が輝く」という生き方だ。
○…価値観の原点は「支える」喜び。それは大学時代のチアリーディング部での経験にある。選手として舞台に立つ中で、怪我をきっかけにマネージャーへ転向。そこで、自分が輝くこと以上に、仲間を励まし、チームを後方から支えることに「これだ」という確かな喜びと手応えを見出した。「プレイヤーよりも支える方が好き」。この発見が、その後の人生の指針となった。
○…大学卒業後、バレエ・ダンス用品の専門会社に就職。ダンサーという夢を追いかける人々を、商品企画という形で支える仕事に情熱を注いだ。転機は出産を経て会社を離れたこと。職業のカテゴリーの縛りから自由になり、何でもできる万能感を得た。まるで水を得た魚のように、アンテナに触れるプロジェクトに次々と関わっていくようになった。
○…一見バラバラに見える活動も「誰かの人生をより良くするために支える」という一本の線で繋がっている。自ら企画・主催する「終活フェス」は、人の生きた証を残したい、誰もがいつか迎える「死」というテーマを明るく、オープンに語り合える場を作りたい、とのストレートな思い。「終わりを意識することで、今、何をしよう。どう生きようって考えられる」。限りある時間を最高に輝かせるためのゴール設定。その提案を発信していく。
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