戻る

横須賀・三浦 社会

公開日:2025.09.05

ジオラマ館
横須賀の日常 真空パック
消えゆく風景 ノスタルジーに浸る

  • 最初に手掛けたJR衣笠駅前の風景。横須賀をテーマにした連作のきっかけとなった

 横須賀市佐野町在住、ジオラマ作家の野中直樹さんが手掛けた作品を常設展示する「ジオラマ館」が9月8日(月)、鉄道模型店「アーク」の隣にオープンする。

 飾られているのは、2016年から22年7月までタウンニュース横須賀版で連載していた「ジオラマミュージアム」の作品群。日常だからこそ記録や記憶に残りづらい「横須賀のまちの風景」の再現を試みたジオラマ全39タイトルが、「鉄路」「赤い電車」「海辺」「郷愁」などのテーマで区切られたコーナーに並ぶ。野中さんが感銘を受けた世界の絵画をテーマにしたものや、鉄道模型を実際に走らせるジオラマに苔テラリウムを取り入れた作業中の大作が民家を改修した空間に置かれている。

 作品は150分の1のスケールで製作され、細部までリアルに表現。駅構内の改札や自動販売機まで緻密に作り上げている。1970年代の馬堀海岸駅の階段風景やかつて久里浜火力発電所にあり、撤去された”おばけ煙突”などノスタルジーに浸れる作品もある。

 活動の集大成を発表する場としてだけでなく、「作品を通じて、地域文化の再認識や新たな観光客の来訪につなげたい」と野中さん。横須賀市民が訪れて、ほっこりとした気持ちになれる空間づくりもめざしている。

 開館時間は午前10時から午後5時30分。入館料は平日440円、土・日・祝日は660円。水曜休館。ホームページ(https://ark.nnwork.net/)に詳細。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

横須賀・三浦 ローカルニュースの新着記事

横須賀・三浦 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS