横須賀・三浦 トップニュース社会
公開日:2025.09.19
横須賀安協
啓発・存続に新手法
動画配信で交通安全情報
横須賀交通安全協会(市川壽一会長)は、啓発活動の新たな試みとして、無料通信アプリ「LINE」を用いた配信サービスを10月から開始する。会員企業のドライバーに、事故防止に直結する情報を短い時間で簡潔に届けるもので、安全管理や従業員教育に役立ててもらう。有料制として収益化を図り、自主財源を確保することも狙う。安協は会員数の減少などで全国的に閉鎖が相次いでおり、独自のアイデアで存続を図る。
地域の交通安全活動の担い手である安協は、全国的に閉鎖や組織の解散が増えている。三浦半島では鎌倉、大船、葉山町の各地区の協会が今年度末で役割を終えている。逗子市と三浦市は組織として残っているが窓口業務は行っていない。神奈川県警が今年の3月から「警察手数料のキャッシュレス決済」を導入したのに伴い、安協が担っていた収入証紙の現金販売が終了。これにより活動の財源が確保できなくなったことが背景にある。従来は運転免許証の更新時に加入を促してきたが、対面で勧誘する機会が失われたこともあり、加入者が大幅に減少している。
こうした事情から横須賀安協では2025年度より、個人会員から民間企業を主体とした組織として再出発。8月末の時点で町内会を含め約200の団体が登録している。新たに有料の「LINE配信サービス」を展開するなどして、組織の存続を図っていく考えだ。
配信サービスでは、週に1回の頻度で30秒程度にまとめた危険予測の動画を届ける。制作を横須賀市在住の映画監督、矢城潤一さんが担当。同じく同市在住の若手お笑いコンビ、セットアップが出演し、コミカルなストーリー仕立てで事故防止を呼びかける。企画を取り仕切る岡田英城副会長によれば、すでに40本程度の動画が完成しているという。
このほかに重大事故発生時の緊急配信や検問情報なども発信する。市川会長は「事故防止は企業を守り、命を守ることにつながる」と話しており、「交通事故ゼロの地域づくり」を推進していく。年会費は1万5000円。問い合わせは横須賀安協【電話】046・822・2653。
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