横須賀・三浦 人物風土記
公開日:2025.11.07
紙芝居で火災予防や救急法を伝える「デコボコドリームズ」の代表を務める
蛭田 伸一さん
横須賀市平成町在住 55歳
○…地震や火災で避難する時に大切なことを伝える「おかしも(押さない・駆けない・しゃべらない・戻らない)」の標語。これの意味や意義を園児や児童に紙芝居でわかりやすく伝える防災紙芝居ボランティアで県内各地を飛び回る。子育て世代が集まるイベントや教育現場など依頼があればどこにでも出向く。
○…横浜市消防局に勤務する現役消防士。仕事の一環として、幼稚園で火災予防を啓発する出前授業を行ったが反応は今ひとつ。「どうすれば子どもたちの興味を引きつけられるか」。試行錯誤を重ねてたどり着いたのが紙芝居。「かさいへん(火災編)」に登場するのはユーモラスに描いた亀たち。ストーリーも絵もすべてオリジナル。情感を込める場面ではゆっくりとした語り口に。注意喚起は少し強めの口調で最後にギャグを交える。自己流ながら5年間の実践で伝え方のメソッドを確立させた。
○…届けるのは「防災を楽しく学んで欲しい」というメッセージ。デジタル全盛の時代の中でアナログな表現手法が改めて見直されていることを感じている。消防士の業務は火災時の対応だけでなく、風水害での出動や救命救急など多岐にわたる。職業としての役割とやりがいを次世代に伝えることが活動の次のステップだ。今夏、横浜市で開かれた花火大会中に台船が燃えた火災事故では同市の水難隊が任務にあたった。「活動の一幕を紙芝居で伝える」。そんな構想も思い描く。
○…消防の仕事は「できて当たり前」。実際の現場で感謝を伝えられる機会は少ないが、紙芝居ボランティアでは参加者から「ありがとう」の言葉を直接聞くことができる。モチベーションはそれだけで十分。自分の経験を生かせる活動に、さらに磨きをかける。
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