横須賀・三浦 社会
公開日:2025.12.26
横須賀・三浦2025年の軌跡
大阪万博の開催に憲政史上初となる女性首相の誕生、
記録的な猛暑に米の値段を代表とする物価高騰。
「昭和」の元号から100年の節目でもあった2025年。
では、私たちの暮らす横須賀・三浦両市のまちの姿は、
この1年でどんな変化を遂げたのか──。
タウンニュース紙面から振り返る。
政治・行政
▼三浦市の旧県立三崎高校跡地で建設が進む新市庁舎の完成時期が、当初の2026年3月から同年11月へと先送りされた。資材高騰や人件費の増加が主な要因。現庁舎のある城山地区は民間への売却が見込まれているが、新庁舎の工期の遅れに伴い同地区の整備事業も順延となる。これに関連し、前市長の吉田英男氏は現在の市役所がある三崎地区に常設の出張所を設置する意向を示した。当初は移動式出張所とする方針だったが、地元からの強い要望を受けて転換。出口嘉一新市長もこれを踏襲する考え。
▼横須賀市神明町に「横須賀市立総合医療センター」が開院した。上町からの移転で、病院棟は鉄骨造一部鉄筋コンクリート造の地上7階建て。屋上には三浦半島初となる救急搬送用ヘリポートを整備した。病床の増床や診療科の拡充に加え、手術室も増設されるなど機能が大幅に強化された。
▼27年放送のNHK大河ドラマとして『逆賊の幕臣』が発表された。横須賀製鉄所建設に尽力した江戸時代の幕臣、主人公の小栗上野介忠順を俳優の松坂桃李さんが演じる。小栗の偉業を通じ、日本の近代化と横須賀の発展の歩みがクローズアップされそうだ。
▼3月末で廃止となった横須賀市の「秋谷老人福祉センター」の跡地活用について、市はホテル企画・運営会社の「Staple」(広島県)と拠点整備を進める。温浴施設や宿泊施設、コミュニティスペースなどを備えた複合施設として26年秋ごろの開業を計画。これまでの役割を引き継ぎつつ、市外からの誘客も視野に入れた多世代型宿泊施設として再生させる。
▼神奈川県議会議長を務めた牧島功さんが2月に80歳で死去し、翌月に「お別れの会」が営まれた。約1700人が参列。政界引退後もラジオ出演などを通じて横須賀発展の提言を続けていた。
▼DX先進自治体を掲げる横須賀市で、AIの活用が加速。教育現場で教職員の負担軽減を目的に、生成AIによる文書作成と答案用紙の自動採点を導入。保健福祉分野では、JMDC(東京都)との包括連携協定に基づき、糖尿病の発症リスクが高い市民をAIで抽出するプロジェクトが始動。同社のデータをもとに、保健師による直接指導や生活改善アドバイスを行う。サザエやアワビなどの水産資源を守る密漁対策にもAIとドローンが導入された。関東学院大学・神奈川県立海洋科学高校・横須賀市・横須賀海上保安部による産学官連携の取り組み。ドローンが撮影した映像をAIが解析し、密漁行為か否かを判別する。将来的には密漁者を自動検知し、海上保安部に即時通報できるシステム構築を目指す。
▼横須賀・三浦の両市で市長選があった。三浦市では6選を目指した現職の吉田英男氏を、新人の出口嘉一氏が破る波乱が起きた。8年ぶりの選挙戦の投票率は44・00%。横須賀市では、上地克明氏が、市議を辞して挑んだ小幡沙央里氏と共産党三浦半島地区委員会の為壮稔氏を退けて3選を果たした。選挙期間中に上地氏の交通違反に関する謝罪会見が開かれるなど波乱含みの展開となったが、有権者は現職の続投を選択。投票率は40・60%だった。
▼横須賀市役所本庁舎前の「からくり時計塔」が一新され、大型LEDビジョンのデジタル表示となった。高さ約10mの塔内に収められていた人形は取り出され、横須賀総合高校の生徒らが修繕。人形は本庁舎の市民ホールで展示されている。
▼英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を旗艦とする空母打撃群3隻が横須賀本港に寄港した。日英の安保・防衛協力強化が狙い。近年は不安定な世界情勢を受け、共同訓練のために各国の艦船が横須賀本港に寄港する機会が増えている。
▼横須賀市が「よこすか開国花火大会」の中止を直前に発表した。米連邦議会での予算不成立に伴う政府機関閉鎖の影響を受けた。観覧者の約半数が基地内で観覧する想定だったが入場できず、近隣の三笠公園も工事中で代替利用できないことから苦渋の決断となった。米海軍側の事情により、市文化会館で開催予定だった第7艦隊バンドのコンサートも中止に。
▼石破茂首相の辞任表明に伴う自民党総裁選に、地元選出の小泉進次郎衆院議員が立候補した。昨年に続き2度目の挑戦。正式表明を前に横須賀・三浦の支援者らを集めて会合を開き「自民党をひとつにまとめる」と訴えた。決選投票へ進んだが、高市早苗氏に敗北した。
▼横須賀市の長年の懸案だった「浦賀ドック周辺」と「大矢部弾庫跡地」の再開発プランが発表された。前者は、民間企業17社で構成する「Team Perry,s」が事業を手掛ける。浦賀湾を挟んでホテルとマンションが向き合うツインタワーを建設し、ドックを生かした観光拠点とする計画。27年から28年に着工し、29年以降の供用開始を予定している。大矢部弾庫跡地は「大矢部みどりの公園」として整備するため、日比谷花壇(東京都)を代表とする企業グループと基本協定を締結。80年以上にわたり立ち入りが制限されていた「空白地帯」が、三浦一族ゆかりの歴史遺産と自然を生かした交流拠点として生まれ変わる。28年の供用開始を目指す。
▼役割を終えた旧市営住宅を再生させる横須賀市田浦町の「田浦月見台住宅」プロジェクトが動き出した。横須賀市と不動産会社のエンジョイワークス(鎌倉市)による官民連携事業。47戸の住宅が「仕事」と「生活」を同時に成立させる”なりわい住宅”へと生まれ変わった。飲食店や古着店、焙煎工房を備えたコーヒーショップなど多彩なジャンルが長屋形式で軒を連ねている。
経済・産業
▼障害者雇用の拠点が横須賀市の東西に開設された。農福連携拠点「よこすか・みうら岬工房 長井」は、JAよこすか葉山の長井支店のあった施設で昨年12月から営業を開始。障害者雇用を促し、人手不足に悩む農家の課題解決につなげている。浦賀2丁目の浦賀火葬場跡地には、日建リース工業(東京都)が手掛ける「はーとふる農園」が9月に開設された。農薬を使用しないベビーリーフのハウス栽培などを行っている。同社はビルの建設工事に使用する足場などの仮設資材をレンタルする業界トップ。不要となった資材を再利用してビニールハウスの骨組みに用いている。同社は資源リサイクルと農園事業のマッチングで社会課題に向き合っている。
▼三浦市の三崎港で2月、11年ぶりに進水式が行われた。同市出身の宮川樹さんが新造船を建造。花暮岸壁に色とりどりの大漁旗で彩られた第五君栄丸がお目見えした。
▼横須賀市神明町にあるJVCケンウッド久里浜事業所跡地の一角でスーパーマーケット・飲食店・ホームセンターから成る複合型商業施設の建設が進む。昨年8月に同地を取得した不動産開発大手の日本エスコン(東京都)が手掛け、26年11月頃の開業を目指している。
▼地域一帯をホテルに見立て、飲食や体験企画の組み合わせで地域活性化を目指す「地域まるごとホテル@三浦半島」がスタート。横須賀市秋谷・芦名・佐島エリアでは、浄楽寺の敷地内にある築120年の古民家を利用した「宿坊」を柱に、ジビエ料理などを楽しむプランを開発。三浦市三崎の商店街の地ビール醸造所「MIURA brewery」が施設上階に宿泊施設を開設。各部屋にサーバーを設置してクラフトビールを味わってもらう。三浦半島の課題とされる滞在型観光の推進を図る。
▼横須賀・三浦の両商工会議所が、短時間アルバイトマッチングサービスのタイミー(東京都)と包括連携協定を結んだ。人手不足が全国的な課題となっており、両商議所では、スキマ時間を有効活用する働き方を広げることで地域経済の活力を維持していく。
▼三浦市三崎漁港の新たな海業振興を目指す「新海業プロジェクト」を巡り、同市と興和グループ(名古屋市)が3月、周辺用地を利活用するための基本協定を締結した。「うらりマルシェ」の改修や新商業施設の建設などを具体化させる。来年3月末までに事業契約を締結し、33年の全面開業を目指す。一方で、地元事業者からは、詳細な事業提案内容の公表を求める声が根強い。
▼日産自動車が発表した再建計画に、横須賀市にある追浜工場の閉鎖が含まれているという報道が駆け巡った。5月19日、上地克明市長は記者会見を開き「日産側から憶測によるもので事実ではないとの報告を受けた」と説明したが、その後、同社が車両生産の打ち切りを28年3月に正式決定した。従業員の雇用問題や関連事業者への影響など、市内経済への波及が懸念されている。
▼三浦海岸海水浴場が2年ぶりに開設された。昨夏は海の家の設置者が、建設費高騰などを理由に営業を断念。夏の観光の主役を欠いた状態に危機感を抱いた三浦市が対策に乗り出し、企画運営をニッポン放送(東京都)へ委託した。「MIURA FUN BEACH三浦海岸」と掲げて公開生放送を行ったほか、テレビ番組と連携して海の家も設置。アート作品を海岸とその周辺に飾るなどして「泳がなくても楽しめる」をPR。海水浴場が開設されていた一昨年から約30%増の約10万5千人の来場数を記録した。
▼耕作の継続が難しい農地と、農地を必要とする農家を結び付ける取り組みが横須賀市内で動き出した。市・JAよこすか葉山・農業委員会の3者による取り組み。農地の貸し借り、売買に関する相談やニーズを共有することでマッチングをスムーズにする。市ホームページに利活用可能な農地の情報を一覧化することで有効活用を図っている。
▼海上自衛隊横須賀地方隊と地元商業者とのコラボグルメが話題を呼んだ。ドブ板通り商店街は、潜水艦部隊と連携し、隊員らが日常的に食している「サブサンド」「サブドック」の再現メニューを提供。「潜水艦に会える街」をPRして誘客を図った。「横須賀海自カレー」もリニューアル。新メニューを含む19種類が市内飲食店(認定店)で11月から提供開始となった。独自性のあるメニューを提供したい商業者と隊員確保のためにアピールが欠かせない自衛隊。両者の思惑が一致した取り組みとなっている。
▼神奈川県が県外に暮らす若者を対象にした「三浦半島地域ふるさとワーキングホリデー」の事業をスタート。地域に1カ月程度滞在してもらい、就労しながら住民らと交流を図る。「関係人口」を増やすための試み。観光とは異なる視点で三浦半島の魅力に触れることで、将来的な移住・定住につなげる。このほかに、県外人材との交流機会創出を目的に、外部の「副業・兼業人材」を活用したユニークな事業も展開。副業・兼業を認める企業が全国的に増加傾向にあることを受け、専門的なスキルを持った人材を課題解決に意欲的な企業とマッチングさせる。
▼京急追浜駅前で計画されている複合高層施設2棟の着工時期に遅れが生じている。事業を取り仕切る「追浜駅前第2街区市街地再開発組合」によれば、27年1月に延期し、29年11月末の竣工を目指す。工事費の高騰などの社会情勢を踏まえて、ゼネコンの選定などの検討に時間を要していることが主な理由だ。
▼太陽光発電ビジネスのサンエーは、クルマエビの陸上養殖を開始した。本社の倉庫を養殖場に改装し、約8千匹を飼育。これとは別に神奈川県・神奈川大学と連携し、横須賀市内の廃止水道施設を利用して「バナメイエビ」の陸上養殖の実証事業にも乗り出している。
▼横須賀市久里浜にある横須賀火力発電所を運営する「JERAパワー横須賀合同会社」は、市民開放エリア「JERA park YOKOSUKA」を開園した。約18万3千平方メートルの敷地にサッカーやテニスなどのスポーツが楽しめるグラウンドやイベント利用可能な広場を設けた。展望デッキやランニング・サイクリングなどの専用コースもあり、自由に周遊できる。
▼横須賀市で公園の屋外プールが次々と姿を消している。施設の老朽化や利用者数の減少などを理由に、市は段階的にプールの廃止を進めている。25年度は根岸公園水泳プールが廃止された。長沢村岡公園水泳プールも廃止が予定されているが、時期は未定。市は馬堀海岸公園プールのみ存続させる考えだ。
▼三浦半島の特産品である「三浦大根」がブランド化され、今年で100年を迎えた。三浦特産の冬大根として名声を維持してきたが、近年は栽培の手間が少ない他品種の台頭などにより、青首大根に主役の座を奪われている。そうした中でも、正月用の商材などとして根強い人気を誇っている。
▼創業や新分野に挑戦する事業者を応援する横須賀市のスタートアップオーディションで「次世代スカジャン文化創造プロジェクト」を提案したスカジャン絵師の横地広海知さんが金賞を受賞した。オリジナリティを重視したスカジャンのオーダーをオンラインで受け付け、最新の刺繍ミシンを用いて製品化する仕組みを整える。11月にドブ板通りにオープンした店舗で事業化を進めている。
地域・社会
▼三浦市が23年に売却した旧三浦市福祉会館(城山町)の利活用を目指す三浦地所(東京都)は2月、一部改修施設を初公開した。同館は鉄筋コンクリート造3階建てで相模湾を望む高台に位置し、眺望に優れる。同町に整備予定のシェアホテルのモデルハウスとして改修作業が進んでいる。
▼関東学院大学の学生らが2月、横須賀市浦郷町にコミュニティーカフェ「関学珈琲館」を開設した。地域に暮らす住民の交流拠点として営業している。高齢化により町内会の存続が厳しさを増す中、榎戸町内会が同大に相談を持ち掛けて実現。学生らが運営している。
▼大楠観光協会が、地域の自然環境や郷土史、イベント情報などを発信する広報誌「おおぐすの、」を創刊。同協会を中心に地元住民や移住者のクリエイターらが協力して制作しており、同地域で各戸配布している。年2回の発行を予定している。
▼横須賀市大津町の大津諏訪神社で5月、創建1200年の奉祝行事「御柱祭」が執り行われた。長さ12m、重さ約6・5トンのもみの巨木を神社に運び込む「里曳き」と神前に奉納する「建御柱」を挙行した。2日間で同神社の氏子や見物客のべ1万人が集まり、節目を祝った。
▼横須賀市大矢部にある「満昌寺」の国指定重要文化財「木造 三浦義明坐像」の修復作業が文化庁管轄のもと、京都府で進んでいる。同寺では修復費用を募るクラウドファンディングも実施し、242万円を集めた。支援金は義明の没後850年となる30年に計画している法要儀式「遠諱(おんき)」にも充当する予定。
▼三浦市を拠点に市の魅力発信などを行うご当地アーティストグループが始動した。市内在住の下里真里さんの「MiU-La(ミューラ)」プロジェクト。オーディションで5歳から13歳までの9人が選ばれた。8月に三浦海岸のステージでお披露目があり、26年夏頃の楽曲リリースに向けてレッスンに励んでいる。
▼廃業した横須賀市鷹取町の「鷹取温泉」をレンタルスペースとして貸し出すユニークな取り組みが始まった。壁面のタイルや浴槽、下駄箱などは残したまま、銭湯が持つ「昭和レトロ」な雰囲気を楽しんでもらう。ワークショップやマルシェ、音楽ライブなど若者から地域住民まで幅広く利用できる空間となった。スナックとしても営業している。
▼横須賀市久比里の陸上自衛隊久里浜駐屯地が、施設内に残る太平洋戦争中の地下壕の一般公開を始めた。総延長約2Kmにおよぶ広範な地下施設で、太平洋戦争末期に本土決戦に備えた旧日本軍の戦略を知る貴重な資料である。
▼横須賀交通安全協会は、啓発活動の新たな試みとして、配信サービスを開始した。会員企業のドライバーに事故防止に直結する情報を簡潔に届けるもので、安全管理や従業員教育に役立ててもらう。有料制として収益化を図り、自主財源確保も狙う。安協は会員数の減少で全国的に閉鎖が相次いでおり、横須賀は独自のアイデアで存続させている。
▼横須賀市の衣笠商店街は、イベントや清掃活動などを手伝う有償ボランティア制度「きぬがサポーター」を始めた。サポーターは2時間の活動の謝礼として、商店街で使用できる買物券がもらえる。現在約20人が登録している。
▼特定外来生物に指定されているアライグマなどの害獣を食肉として活用する「ジビエ」事業が横須賀市内でスタートした。環境保全に取り組むNPO法人三浦半島生物多様性保全が、捕獲許可を得て捕らえた個体を移動式食肉処理場で解体・加工し、飲食店に提供する。市内2店舗で料理の試作が進んでいる。
スポーツ・文化
▼日産自動車硬式野球部が16年ぶりに活動を再開した。横須賀市追浜地区に拠点を置き、2月に同市夏島町の追浜工場内で選手・スタッフの新体制を発表した。本体の日産自動車は巨額の赤字で経営が揺らいでいるが、チームは活動を継続する見通し。
▼三浦学苑高校軟式野球部が3年ぶり4度目となる全国大会に出場。10月には新チームで挑んだ関東地区大会でも2年連続の優勝を果たしている。このほかに交流試合で出口未來選手が、東日本選抜チームのメンバーとして出場。高校球児の夢舞台である甲子園球場で先発のマウンドを務めた。
▼プロ野球ドラフト会議で、浦賀中出身の冨重英二郎投手(神奈川フューチャードリームス)が読売ジャイアンツに育成1位指名を受けた。支配下登録を目標に、先発ローテーション入りを目指す。
▼聴覚に障がいのある人の国際的なスポーツ大会「第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025」のバスケットボール競技に、関東学院大学に通う横須賀市鴨居在住の加藤志希さん・志野さん姉妹が日本代表として出場。中心選手として金メダル獲得に大きく貢献した。
▼高校バレーの最高峰「第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会」(春高バレー)の神奈川県予選会で三浦学苑女子バレー部が準優勝を果たした。来年1月に行われる全国大会に挑む。
▼「東京湾要塞」と呼ばれる戦争遺跡にスポットを当てたガイドブック『三浦半島 東京湾要塞地帯を行く!』を、在野の研究家のデビット佐藤(佐藤正弘)さんが制作した。三浦半島に築かれた砲台や海堡など約80の戦跡を紹介している。
▼移住者の視点で横須賀を捉え直したZINE(小冊子)『ヨソモノ』が好評を得た。昨年と今年に発行した2冊の販売累計は2千冊超。11月にはスピンオフ版の写真集も発行している。
▼ジオラマ作家の野中直樹さんが手掛けた作品を展示する「ジオラマ館」が横須賀市佐野町に誕生した。日常だからこそ記録や記憶に残りづらい「横須賀のまちの風景」を再現した全39タイトルが飾られている。
教育・子育て
▼公立中学校の部活動の地域移行に関して、横須賀市は市スポーツ協会との連携で実現する方針。市教育委員会では、運動4競技(柔道・ソフトボール・水泳・バドミントン)でモデル事業を実施。平日を個々の自主練習に位置づけ、メインの活動を休日主体としていく構想を描く。各団体も受け皿の役割を果たすことができるかの検証を進めている。
▼児童数の減少などにより、小学校の統合が進んでいる。横須賀市立走水小学校と田浦小学校が3月末で、明治から続く約150年の歴史に幕を下した。走水小は馬堀小と、田浦小は長浦小と統合している。馬堀小では地域の要望を受けて、既存の校歌1・2番に走水の情景などを取り入れた3番を追加。馬堀小の校歌の作詞者が詩人の故・堀口大學氏だったこともあり、長女の堀口すみれ子氏に作詞を依頼した。また、三浦市立剣崎小学校が南下浦小学校と統合。剣崎小では3月末に児童や地域に思い出を残そうと、地域関係者による花火大会が行われた。
▼横須賀市立豊島小に2頭のヤギが派遣された。動物とのふれあいを通じ、児童が楽しく学べる環境を用意する試み。若者のアイデアを形にしていく神奈川県の「子ども・若者みらい提案実現プロジェクト」の一環。11月から約1カ月間、児童らがヤギの世話に励んだ。
▼三浦市三崎にある日本さかな専門学校の生徒らが、卒業制作の一環として三浦半島に生息する魚を紹介する図鑑づくりに挑戦。子どもたちが海や魚に接する機会が減少している現状を踏まえ、興味や関心を持ってもらうきっかけとする。来年2月の完成を予定し、横須賀・三浦両市の小中学校に寄贈する。
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