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横須賀・三浦 社会

公開日:2025.12.26

県優良小売店舗表彰
きっかけはネイビーバーガー
ドブ板「TSUNAMI」ほか2店受賞

  • TSUNAMIの飯田さん

「真心を尽くしたサービスと味や技」が自慢の店を表彰する神奈川県の「優良小売店舗表彰」に、横須賀市本町のアメリカンダイナー「TSUNAMI」と上町の生花店「花う」、三浦市南下浦町菊名の日本料理店「和膳きみしま」が選出された。11月27日に県庁で表彰式が開かれ、先の3店を含む34店が受賞した。

 ドブ板通りに店を構える「TSUNAMI」は、1995年創業。サーフショップから業態を変更し、飯田茂さんが始めた「メキシコ料理店」が原点だ。きっかけは、飯田さんが趣味のサーフィンで訪れたメキシコで食べたタコス料理。「ドブ板でやれば、きっとウケる」と確信して始めたが、結果は「いくらやっても、うだつが上がらないままだった」

 風向きが変わったのは、2008年に横須賀市が米海軍基地からレシピ提供を受けた「ネイビーバーガー」のメニュー化だ。当時横須賀を母港としていた空母の名を冠した「ジョージ・ワシントン・バーガー」なども独自に考案。ネーミングの斬新さからテレビや新聞で大きく取り上げられると、提供初日から大行列となった。

 その人気は衰えを知らず、現在は観光ツアーにも組み込まれるほどに。販売開始から約17年で売り上げたバーガーは160万個に上るという。

 肉、野菜、パンなど、飯田さんが追求する「良い材料」の仕入れ先は、当初から一貫して地元業者。訪れる人をがっかりさせないよう、定休日は元日のみとしている。遊び心を忘れず、米大統領が変わるごとにその名をつけるメニューも話題を呼んでいる。

 飯田さんは「長くやってきた成果を評価いただいた。原材料高騰の状況が続いてもクオリティは落とさず、皆に愛される店にしたい」と受賞の喜びを話した。

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