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公開日:2025.12.26
自動運転バス
横須賀市内で実証実験
27年度に「レベル4」めざし
路線バスの運転士不足解消をめざし、横須賀市内で自動運転バスの実証実験が12月1日から始まっている。市・京浜急行バス(株)・ソフトバンク(株)の3者が共同で実施。YRP野比駅からYRP内のバス停「光の丘2番」間約3Kmをつなぐルートを走行し、課題を抽出する。現状は運転士が運転の補助動作を担う「レベル2」の段階だが、2027年度にシステムが全ての運転操作を行う「レベル4」、28年度に車両2台を運転士1人で運行する「隊列走行」での実用化を目指す。
昨今、高齢化により、路線バスの輸送ニーズは高まっている。その反面、運転手は減少傾向にあり、全国的な課題だ。12月16日に開かれた記者会見で上地克明市長は「横須賀市のみならず、全国的にも地方の公共交通の未来を支える重要な一歩だ」と取り組みの意義を強調した。
同事業は国交省の「自動運転社会実装推進事業」の重点支援事業としての採択を受けて実施されている。京浜急行バスは、運行事業者として車両を提供し、自動運転が成立するかを見極める。ソフトバンクは、事業全体の管理や実験の結果分析などを担当する。
実証実験で使用する車両は車体にセンサーなどを取り付けた京急バス所有の大型バス。現段階では、運転士が危険を察知した場合に手動に切り替える自動運転レベル2で運用。1日4〜6便運行されているという。
駅ロータリーでの転回、狭小な駅前道路、カーブと信号がある交差点など、多様な状況が含まれる対象路線。朝夕の時間帯に通勤利用者が集中することも特徴の一つだ。このような路線において、精密な制御や悪天候下での挙動確認などの課題を抽出。これを基に技術的な検証を重ね、特定の条件下でシステムが車両を制御する自動運転レベル4の実装と、隊列走行を目指していく。将来的には他路線への展開も見据える。
実証実験は2月1日(日)まで。期間中の1月21日(水)からは乗車体験がある(26日(月)・27日(火)を除く)。運賃無料。午前9時台〜午後4時台の1日4便(YRP野比駅発)。定員20人。希望者は京急バス自動運転公式LINEから申し込む。
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