横須賀・三浦 社会
公開日:2026.01.09
2026年度
青年会議所 新理事長の横顔
「若き力」が街の景色を変えていく。2026年度、横須賀・三浦の両青年会議所(JC)を率いる新理事長が就任した。地域への想いや掲げるビジョン、目指すまちづくりは―。舵取りを担う二人の素顔に迫る。
人のつながりが生む安心 横須賀青年会議所 小菅 大真(38)
横須賀で秋の恒例イベントとして定着し、昨年で50回の節目を迎えた「横須賀シーサイドマラソン」などの公益事業を担う横須賀青年会議所。第74代理事長として、「つながり〜その一歩が道となる〜」を今期のスローガンに掲げた。背景にあるのは、知人の誘いで2018年のJC入会以来、目の前に広がる世界が一変した自身の経験。人見知りな性格だったが、活動を通じて各地に知り合いが増え、今では訪れる先々でそこに住む人たちの顔が頭に浮かぶ。
これまで馴染のなかったまちにも親しみが湧き、どこかホッとするような気持ちがわく。「結局、人と人とのつながりが、安心感や幸福感を生むのではないかと思う」。そんな人との交流がもたらす幸せを一過性のものとせず、活動を通じて地域に根付かせていく考えだ。
JCの活動を、「大人の部活動」と例える。仕事との両立で忙しくなったことは間違いないが、異業種のメンバーや社会の先輩たちとの交流を通じ、会社経営のノウハウから社会人としてあるべき姿まで学ぶことばかり。「大変なこともあるけれど、人とのつながりが道を切り開くことを教えてくれた。すべてにおいて成長させてもらっている」と充実した日々を振り返る。
中2、小3、小1、年中の4人の娘をもつ。休みになれば「本当は一人でサウナに行き、疲れを癒したい」という思いを押し殺し、家族サービスに努める。「外遊びまではちょっと」と頭をかくが、バレーボールをしている長女と次女のために、家の中でやわらかいボールを使って練習につきあう優しいパパだ。
生まれも育ちも横須賀市船越町。「海あり、山あり、中央にはさまざまな商店や企業もあり、どぶ板もおしゃれで、『仕上がっている感』がある街」と、故郷の魅力を語り出せば枚挙に暇がない。
一方、課題意識をもつのは、現代社会における人と人との交流の希薄さ。自身が住む地域では今も当たり前のように近所づきあいが残り、助け合いの精神が自然と生まれる。そんな環境を当たり前と感じていたが、家業の葬祭業の仕事を通じて、孤独死で亡くなる人に幾度となく接してきたという。
「地域コミュニティをキーワードに、人と人がつながる機会を増やす活動に取り組んでいきたい」。愛する横須賀の街を、誰もが親しみと安心感を覚える道でつなぎ、その幸福の輪を広げていく決意だ。
結束強め、誇れる三浦を 三浦青年会議所 森江 憂(37)
青少年育成や複合型イベントなど種々の公益事業を実施する三浦青年会議所の第65代理事長に就任した。
半生は決して平坦ではなかった。少年期、揺れ動く家庭環境の中で不安定な日々を過ごした経験を持つ。高校卒業後は「手に職を」と調理師の道を選び、かつての「城ヶ島京急ホテル」で集団調理に携わるも、決まりきった作業に疑問を感じて退職。その後、祖父が立ち上げた城ケ島のマグロ卸問屋「カネシメ」に入社し、現在は取締役を務める。
2018年、先輩に誘われJCに入会したが、当初は「何をしている団体なのかわからなかった」と振り返るほど、「休眠状態」だった。転機となったのは、信頼する先輩の理事長就任。「あの人のためなら」という一心で活動に関わるようになり、いつしか専務理事として組織を支える立場になっていた。
今年度、掲げたスローガンは「タガタメ」。一見不思議な響きには「自分が誰かのために動けば、他の人も動いてくれる」という実体験に基づく「ただ、誰かのために」という純粋な奉仕の精神が込められている。入会当時は活動の意義を見出せない時期もあったが、専務理事としてメンバー全員と深く関わる中で、仲間のために汗をかく喜びを知った。
三浦JCは来年に開催される「神奈川ブロック大会」の主幹という役目を目前に控えている。県下各地のJCが集結する大舞台を成功させるには、まず三浦JCが市民や企業、行政を巻き込む「ハブ」として強固に団結している必要性を強調する。「今のメンバーなら、100%の力で三浦を盛り上げられる」。今期は単なる準備期間にあらず。内側の結束を、外側へ波及するエネルギーに変える。それこそが自身に課したミッションだ。秋の三浦海岸に賑わいを呼び、徐々に定番化しつつある「オータムフェス」などの事業を通じ、諸団体や市民との繋がりをより強固にしていく。
「三浦は魅力だらけ。しかし最近は、地域の繋がりが薄くなっていると感じる」。その想いの根底にあるのは、幼少期の記憶だ。「一人で海を泳いでいても、まちの誰かが見守ってくれる。そんな温かさがあった」。今の子どもたちにも、自分が育った時のような安心感と、三浦への誇りを感じてほしい-。地元愛が口をつく。背負った重圧を仲間の笑顔に変え、「だれもが誇れるまちにしたい」。飾らない言葉の中に、新理事長としての確かな覚悟が滲む。
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