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横須賀・三浦 社会

公開日:2026.01.30

ご当地かるたプロジェクト始動
小栗と横須賀 知る楽しむ

  • カルタの絵札はペン画家の田ノ岡さんの書き下ろし。ステンドグラス風のデザインで展開

    カルタの絵札はペン画家の田ノ岡さんの書き下ろし。ステンドグラス風のデザインで展開

  • 小栗と横須賀 知る楽しむ (写真2)

2027年のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」で主人公として描かれることが決まった

小栗上野介忠順。近代日本の確立に大きな役割を果たした「横須賀製鉄所」は、小栗が建設を主導し、ここからうまれた技術と人材が、以降の日本の屋台骨となった。こうした歴史的背景と小栗の人物像を楽しみながら学べるかるたを製作するプロジェクトが動き出す。

 小栗の功績の筆頭に、横須賀製鉄所の建設がある。遣米使節団の一員としてアメリカを視察訪問した際に先進的な造船技術などを見聞きし、緊迫化する国際情勢の中で自力で蒸気船を造る必要性を痛感。製鉄所の建設を構想した。

 フランスの協力を取り付け、用地として選定したのが現在のアメリカ海軍横須賀基地周辺。湾の形状や深さがフランスの軍港・ツーロン港に類似した良港であるという理由からだった。建設の正式決定は1864年。これこそが、小栗が横須賀ゆかりの人物とされる所以である。

 このほかにも小栗が示した近代化構想には、日本最初の株式会社「兵庫商社」の設立やガス灯の設置、郵便事業、新聞発行など枚挙にいとまがない。そのアイデアの多くは明治新政府に引き継がれ実現されたが、そうした事実はあまり世に知られていない。

 その理由は彼が「消された存在」であるためだ。小栗の存在を脅威と感じた新政府軍に斬首され、功績とともに歴史から抹殺されてしまったからである。

大河ドラマ化は、小栗の名誉回復が図られる好機となりそうだが、市民レベルでも小栗の偉業や人物像の理解を広げようとする試みがある。それが今回のかるた製作だ。

 郷土史研究家で小栗にまつわる書籍を発行している湘南海援隊の斎藤秀一さんが読み札を、絵札を横須賀市久村在住のペン画家の田ノ岡高志さんが担当し、タウンニュース横須賀支社も協力して「横須賀おぐりかるた」の完成を目指す。かるたの句を通じて小栗の生涯をひとつの物語として表現し、横須賀とのつながりを理解してもらう狙い。世代横断のコミュニケーションツールとしても活用したい考えで、かるた大会の実施なども構想している。

 具体的な手順として、本紙面に小栗かるたの連載コーナーを設け、「あ」行から順に読み札と絵札を紹介。解説も添えて展開していく(2月開始予定)。製品化の費用を捻出するためにクラウドファンディングの活用や協賛支援の仕組みを設けて実現化を目指す。「小栗の再評価と横須賀が明治産業革命の地であることをアピールする千載一遇のチャンス。『横須賀おぐりかるた』がその一助になれば」と斎藤さんは話している。

 クラウドファンディングは「For Good」(フォーグッド)のサイトで2月上旬に公開予定。

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