春の はじめに 酒や肴はよけれども 今日の 初いせ 春の御祈祷さ―。
国指定の重要無形民俗文化財やユネスコの無形文化遺産に登録されている三崎下町の伝統芸能「チャッキラコ」が、今月15日に海南神社ほかで執り行われた。
家内安全、商売繁盛、大漁・海上安全などを祈念し、小正月にあたる毎年1月15日に奉納されているもので、地元の仲崎と花暮地区の女性が受け継ぐ恒例行事。現在は保存会メンバーが中心となって、後進の育成に努めている。
天候に恵まれ、数年ぶりに穏やかな冬晴れとなった祭礼当日。揃いの赤・黄色の鮮やかな着物に身を包んだ幼稚園児から小学6年までの踊り子27人は、大人たちの音頭にあわせて扇や「チャッキラコ」と呼ばれる鈴飾りがついた竹を手に、1日かけて地区内を巡行した。本宮や竜神、産直センター「うらり」、商店など各所で「初いせ」「チャッキラコ」「二本踊り」「よささ節」「鎌倉節」「お伊勢参り」の6つ踊りを愛らしく披露すると、貴重な伝統芸能を一目見ようと集まった多くの見物客から大きな拍手が送られていた。「チャッキラコを見ないと年が明けた気がしない」と話し、熱心に写真を撮影する人の姿もあるなど賑やかな雰囲気に包まれていた。
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