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若者支える“居場所カフェ” 交流の場に教会開放

社会

掲載号:2016年4月22日号

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カフェを運営する田辺直人牧師=写真左
カフェを運営する田辺直人牧師=写真左

 市内初声町三戸の三浦聖書教会では、社会に居場所のない若い人たちが集い、心安らぐ場所をつくろうと、今年1月から同教会内に「居場所カフェ三浦」を開設している。人づての紹介で利用者は徐々に増え、地域の憩いの場として活用され始めている。

 「どなたでも大歓迎。ご自由にどうぞ」―。毎週火・木・土曜になると三浦聖書教会の玄関には、「居場所カフェ三浦」のオープン日を知らせる幟(のぼり)と看板が立てられている。

 カフェを運営するのは、同教会牧師の田辺直人さん。「社会や家庭、学校などに『居場所がない』と孤独を感じる人たちがホッと一息つける場所をつくりたい」との思いから、今年1月に開設した。以来、週に3日、午後1時30分から5時30分まで教会を開放し、自家焙煎したコーヒーや紅茶、ジュース、菓子などを無償で提供している。

 地元の小学生から社会人・年配層まで、これまでのべ200人ほどが利用しているという。不登校や障がい、対人関係などに悩む人たちの駆け込み寺としてだけでなく、信徒や休憩がてら立ち寄る地域の人の姿もあり、コミュニティスペースとしても親しまれている。黙って読書をする人、ほかの利用者との会話を楽しむ人など過ごし方は自由。「何も話さなくてもいいし、聞いてほしいことがあればその時は話し相手になってじっくり聞く」と、田辺さんはあくまで傾聴に努める。

 訪れていた利用者らは、「受け入れてくれる相手がいるので、普段は言えない悩みを話すことができる」「家から出ること、人と話すことが怖かったが、ここは自己表現ができる場所」と、居心地の良さを笑顔で話した。

「家族的ケア」第一義に

 田辺さんはこれまで、少年院から出所した子どもたちの更生や自立をサポートする活動に携わってきた。そのなかで、彼らを受け入れる社会の体制が整備されていないことや児童相談所など行政だけでは対応に限界があると感じたという。「帰るべき家族とも疎遠で、居場所のない子たちは再び非行の道へ戻りやすい。ならば社会や地域で家族的なケアを作れないか」。欧州では教会は信徒以外でも自由に出入りできるコミュニティの中心として使われていることも、カフェづくりのヒントの1つとなった。「本来はないに越したことはないが、(現状は)地域ごとにこういった拠点が必要だと思う」。当面は週3日の開放を続け、将来的には、衣食住を提供できるような仕組みを確立させるのが目標だという。

官民連携を推進

 先月26日、横須賀市ではいじめや不登校に悩む子どもの居場所づくりを行う民間団体と教育関係者、小中高生が参加する意見交換会が開かれた。今後、問題解決に向けて、三浦半島4市1町の各自治体に呼びかけ、市長や教育長を交えた官民協働の「市民サミット」の開催をめざして準備を進めていく。

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