神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
三浦版 公開:2018年6月22日 エリアトップへ

二町谷にリゾート開発構想 ホテル建設等で協定締結へ

社会

公開:2018年6月22日

  • X
  • LINE
  • hatena
長らく更地となっている二町谷埋め立て地
長らく更地となっている二町谷埋め立て地

 三浦市が重要課題のひとつとして位置づける二町谷埋め立て地の利活用。このほど市は、契約候補者を「(株)安田造船所」(東京都大田区/野澤隆之代表取締役)に選定し、ホテルや商業施設建設構想があると公表した。今月、両者間で基本協定を締結し、事業計画を策定。早ければ2019年末までに売買契約が成立する見通し。

 契約候補者の(株)安田造船所は、大型プレジャーボートをはじめとする船舶の造船、輸入販売、メンテナンス、運行管理などの事業を展開する創業1910年の老舗企業。

 三浦市が同社と協議を開始したのは昨年3月。事業提案の実現に向けた課題抽出や関連機関との調整を行ってきたという。今回計画が持ち上がっているのは「多目的活用事業用地」。都心部からの好アクセスを掲げ、水産業・マリンレジャー振興をめざして企業誘致が進められてきた二町谷地区約14 haのうち、およそ8haにあたる。

 現時点で開発規模や具体的な内容は明らかになっていないが、同社が市に示した事業提案にはホテル、ヴィラ、コンドミニアム、ミュージアム、商業施設など大型のリゾート開発構想が盛り込まれている。

進展も慎重姿勢崩さず
 
 今月14日・18日に開かれた市議会本会議の一般質問。吉田英男三浦市長は同事業が与える効果に対して、「陸上海上から新たな人の流れ、にぎわいが生まれる。市域にも良い効果を及ぼすことを期待したい」と所感を述べた。また、重要課題の解決の道筋については「利活用の第一歩を踏み出したところ。慎重に進めていきたい」と話し、売却に向けたスタートであるとの姿勢を強調した。

 二町谷埋め立て地は、1996年から水産業振興を目的に県、市土地開発公社などが造成。しかし、経済状況の悪化により完成後の売却は進まず、負債を抱えた公社は「第三セクター等改革推進債」を活用し、2010年9月末に解散した。その際、市は104億9300万円にのぼる債務を負い、毎年5億円超を償還。市財政圧迫の一因として、早期の課題解決が求められている。

 同地の分譲は07年に開始。13年には栃木県内の企業と土地売買契約に至ったが、保証金約2億円の期限内未納入を理由に契約を解除。計画白紙を余儀なくされた。

 その後も応募を受け付け、水産関連事業用地では事業提案を受付けた複数社のうち、16年末に2社を選定。市内で水産物の卸売業を営む「大畑鮮魚」と、発泡スチロールメーカー「トーホー工業」(大阪府)が進出し、今春から集出荷・販売事業拠点として活用している。

三浦版のトップニュース最新6

4月17日から実証実験

かなライド@みうら

4月17日から実証実験

夜間限定で1日5台運行

4月12日

小中学力テストの対象拡大

三浦市教委

小中学力テストの対象拡大

今年度から新プロジェクト始動

4月12日

災害用トイレ足りるか

三浦市

災害用トイレ足りるか

県下33市町村に本紙調査

3月29日

旧三崎中に複合施設整備

三浦地所

旧三崎中に複合施設整備

今秋ごろから順次開業へ

3月29日

浦賀沖でサーモン養殖

浦賀沖でサーモン養殖

若手漁師ブランド化めざす

3月29日

障害者目線で考える社会へ

障害者目線で考える社会へ

合理的配慮 4月から義務化

3月15日

あっとほーむデスク

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook