三浦市や観光協会、京急電鉄など6者で組織する「みうらレンタサイクル運営協議会」は、月額制で自転車を貸し出す「月極レンタルプラン」を9月1日(土)から始める。閑散期の観光自転車を地元住民の通勤・通学の足として有効活用させ、稼働率・収支向上をめざして試験導入する。
「月極レンタルプラン」の利用料は、月額8500円(税込)。月初めの1日から末日までの月単位で契約すると、ヤマハの電動アシスト付き自転車「PAS CITY―C」または「PAS SION―U」を貸与。期間中は鍵を返却することなく利用できる。
想定するのは、三浦市周辺に暮らす通勤客の三崎口駅までの交通手段など。契約者は同駅に無料で駐輪できるため、通常、定期利用で1340円〜1540円(市外在住者は1540円〜1750円)かかる駅前駐輪場の料金負担がないことがメリットだという。
観光用レンタサイクルの閑散期の活用を目的としているため、利用者の多い5月や8月などは運用を制限する場合があり、毎月の貸し出し可能台数は協議会で設定していく。
利用希望者は前月15日までに所定の書式に必要事項を記して、サイクルポートのある三崎口駅観光案内所またはうらりマルシェで申込む。
詳細は協議会ホームページ【URL】https://www.miuracycle.com
利便性向上に注力
2017年4月に発足した同協議会。それまで個別運営していたサイクルポートを一元管理することで乗り捨てなどの相互利用が可能となったほか、京急「みさきまぐろきっぷ」レジャー施設利用券の適用、交通系電子マネーでの支払いなどで利便性を高めてきた。
また、産官学連携の一環として大学生が自転車観光の新たな資源発掘をめざしたワークショップを実施。大学生が提案するおすすめコースをウェブ上に掲出したり、利用促進キャンペーンの展開、自転車を積載できる渡船の導入などにより利用者を増やしている。
ニーズ応え車両刷新
今年5月には、ヤマハ発動機が協議会に加入。電動アシスト付き自転車に刷新し、これまで観光客の要望の声が多かったチャイルドシート付き自転車も今月から2台整備。小さな子ども連れの観光客誘致にも力を入れている。
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